かっぱらぱ編集室 つれづれ

かっぱら編集長がつづる日常のあれこれ。

緊張を体感(和太鼓の演奏にて)

2015-02-22 20:11:22 | つれづれ

 演奏の日の朝

和太鼓を始めて15年近くなりますが、
今日ほど緊張した日はなかったのではないかと思います。

毎月第4日曜日は、『和太鼓Day』と称して、
清水和太鼓連絡会に所属している団体が交代で、
静岡市清水区にあるエスパルスドリームプラザで
和太鼓の演奏を行っています。

今日は、私が所属している宗像神社太鼓保存会の演奏の日でした。

もともと宗像の太鼓は保存太鼓なので、
昔からある伝統のリズムをみんなでいっしょに叩くというのが基本でした。
地味といえば、地味な太鼓です。

しかし、同じことばかりやっていてもなかなかメンバーが増えていかないため、
今年は心機一転、みんなで奮起して創作太鼓にチャレンジすることに。
もともと曲はあったのですが、叩ける人が減ったことから
長いこと封印している状態でした。

それを今年封印を解き、練習を始めました。
そして、今日10年以上ぶりに人前で演奏することになりました。
以前から少し練習はしていましたが、今日に向けての最終練習を、
14日(土)、19日(木)の夜に行い、何とか形に。

21日(土)の子どもの練習の後、初めて今いる人たちに聴いてもらいました。
長胴2台と締太鼓2台が速いテンポで掛け合いながら進んでいく曲で、
一度間違うと途中から入るのは難しいというリズムが続きます。
演奏中は神経が研ぎ澄まされていくような、緊迫した空気が流れていました。
間違うことなく演奏を終え、そこにいた人たちも「おぉ」と、驚くほどのできばえでした。

演奏の日の今朝、本番を前に最後の練習をしました。
ところが、なぜだか皆間違い、突っかかってしまうのです。
もちろん、私自身もどうしたもんだか、突っかかってしまう。
「このまま練習を続けると、悪い気がそのままいってしまうから、
後は本番にたくそう」と太鼓道場を後にしました。

 太鼓の搬入

演奏は11時から。

 太鼓をセッティング

いよいよ本番です。
いつもの保存太鼓を叩いた後、
問題の『鏡明太鼓』の演奏が始まりました。

絶対に間違わない。間違っても、絶対に止まらない。
そう誓って、演奏が始まりました。
演奏中、ふくろはぎのあたりが熱くなってくるのがわかりました。
体の中から、熱いものがわき出てきて、
心臓がドキドキし、足が小刻みに震えていました。
吐く息も震えています。

こんなに緊張したのは、いつぶりでしょう。
また、こんなに緊張している自分の体に注意がいったのは
初めてではないかと思います。
心理学的にいうと、自律神経の交感神経が優位になり、
体中が戦闘態勢に入っている…とでもいうのでしょうか。

結果は、朝の不安をよそに、
止まることなく、間違うことなく演奏を終えることができました。
見ていてくれた他団体の人が、
「初めて聞いたよ(そりゃ~初めて人前で演奏したのだからあたりまえです)
後は表情だね」だって…。
(あまりの緊張に、きっとみんな表情が硬かったのだと思います…笑。)

この歳で、何かをやりきったすがすがしさを経験させてもらえて、
ありがたいことだな~と、今はちょっとホッとしています。
もっと練習をして、いつか皆さんの前で落ち着いて演奏ができるように
なったらいいな~と思います。
その時には、ぜひ聞いてくださいね。(^^)

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2015年 1月の一日児童館「かっぱら広場」(オリジナルのクリアファイルづくり)

2015-02-07 14:50:41 | かっぱら広場

 

1月の一日児童館「かっぱら広場」では、
『オリジナルのクリアファイルづくり』を行いました。

市販されているクリアファイルに、好きな絵を写して描くというものなのですが、
毎回、とっても人気の企画です。

この日も、ワンピースやドラゴンボール、
ミッキーやハム太郎、妖怪ウオッチなど、
おのおの好きな絵柄を選んで、クリアファイルに描き始めました。




このおもしろさはいったい何なのか…
とにかくみんな一生懸命です。

お昼近くになり、NPO法人POPOLOさんから寄付していただいた
ぽっきんアイスをみんなでわけさせてもらいました。

 大喜び(^^)

今回は、予算的にお昼を出してあげられないので、
みんなは一度帰って昼食をとります。
10時から4時30分まで集会場を開けているので、
急ぐことはありません。

 お手製のボール投げで遊ぶ子どもたち

お昼を食べて戻ってきた子どもたちが、
お手製のボール投げをつくって遊んでいます。

中学生たちがやってきて、みんなでゲームをして…。
しばらくして連れ立って出ていきました。
大きい子も小さい子も上手に棲み分けしながら遊んでいます。

午後になっても、まだクリアファイルに絵を描いている子どもたちがいます。
新しいものを描く子もいれば、
今まで描いたものに色づけする子もいます。




真剣そのもの。時間を忘れて一生懸命描いています。

オモチャは散らかりほうだい。
でも、その中で子どもたちはのびのび遊んでいます。

本当はもっとたくさんの作品があったのですが、
一部だけお見せします。
なかなかなもんでしょ。

かっぱら広場が、子どもたちにとって自由でいられて、
楽しく、そして友だちと仲良く過ごせる場であってくれたら
いいな~と思っています。

次回の一日児童館「かっぱら広場」は、2月14日(土)の予定です。

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不登校の子どもたちへの対応

2015-02-05 19:45:58 | つれづれ

学校でスクールカウンセラーの仕事をしていると、
不登校の子どもたちへの関わりが多くあります。

長い間不登校になっていた子が、
先日やっと学校に行くことができました。

本人は学校に行きたいと思っていても、
体が不安に反応してしまい、
いざ行くとなると腹痛や頭痛が起きてきてしまい断念することが続いてました。

生徒のいない放課後を選んでみたり、
お母さんといっしょに行くことを選んでみたりしましたが、
なかなか踏ん切りがつかず、一歩が出ませんでした。

それでも学校に行きたいという気持ちが強かったので、
「それなら授業のある時間に思い切って私が家まで迎えに行って、
学校に連れてきてしまおう」と本人と話しをしました。

これは行動療法の中のフラッディング法(暴露法)といわれている方法で、
不安を感じる場面に長時間直面させることで、
恐れていることはおきないと学習させる方法です。
リスクも高いのですが、
本人の動機が高く、また環境にきちんと配慮できる場合に行うことができ、
うまくいけば治療効果が高いとされています。

そうは言ったものの、迎えに行く車の中では、
家で待っている本人同様、私の心臓もドキドキです。
玄関を出ることができるのか、
学校に行く途中で気持ちが悪くなって引き返すこともあるだろう、
ショック症状が出てくるかも知れない…など、
不安なことを考えるときりがありませんが、
とりあえずがんばってみようと子どもの家に向かいました。

本人は、腹痛や頭痛がありながらもその時を待っていてくれて、
すぐに車に乗り込んできてくれました。
緊張しないように音楽をかけ、軽い話しをしながら、
もし調子が悪くなったらすぐに声をかけるように話し、
学校へ向かいました。

相談室の一番近くの玄関から学校に入り、
相談室へ直行。
そこには誰も来ないように学校が配慮してくれていました。
先生たちも会いたくてもがまんしてくれていました。

その後、休み時間には、仲の良い友だちが訪ねてきてくれて、
嬉しそうに話しをしていました。
体と心を慣らすために、しばらくそこにいる必要があるので、
いっしょにトランプをして過ごしました。

時間になり、家まで送っていく途中、
すっかり緊張から開放されて、いい顔をしていました。
そして、次の登校計画をいっしょに立てて別れました。
よくがんばったな~と思います。

学校へ戻り先生たちに報告すると、
みんながとても喜んでくれました。
その日まで、その子をどのように学校に迎えるか
何度も何度も先生たちと話し合いをしていました。
先生たちは、そっとしておいてくれることでその子を支えてくれていたのです。

学校と家庭の体制が整い、本人が登校したいと強く思ったとき、
子どもは再登校を始めまることができるのだと思います。
焦らずその時を待ってあげること、そしてその時を見極めていくことが
大切なことだと思っています。

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