最後の投稿が12月。
いやはや、気が付けば4月になっていました。
学校でスクールカウンセラーの仕事をしているのですが、
年度末になってくると、相談件数も増えていたり、内容も深くなっていたりで、
いろいろ思い悩むことも多くなり、
毎日が目まぐるしく過ぎて行ってしまいます。
今年は、春休みになっても、なんだか気分がすっきりしません。
歳かな~(笑)
かっぱらぱ編集室を始めて27年目。
当時は、子育て真っただ中の34歳。
右も左もわからずでしたが、エネルギーはありましたから、
考えることもなく動いていました。
それが楽しかった。
でも今は、心理学を学び、学校の中で仕事をする中で、
子どもたちの先々のことをいろいろと考えてしまいます。
最近、「学校に行く必要はない」という無責任な大人の発言をネットでよく目に、耳にします。
そういった人は、誰にものを言っているのかと思います。
往々にして、それを言っている人は、当時、学校不適応だった人ではないかと思います。
自分自身の過去を肯定したい、そのために、現在不登校で悩んでいる親や子どもたちの心を惑わせている
そういう風に見えてなりません。
私が子どもだったころ、両親は共働きで学校から帰っても親は家にいませんでした。
当時は、まだ専業主婦が主流の時代でしたから、友だちの家に行くとお母さんがいたり、
夕方外を歩いているとお味噌汁のにおいが漂ってくる…そんな時代でした。
そんな中で、家に帰っても一人というのは、やっぱり子どもながらに寂しかった思い出があります。
しかし、学校から帰ると友だちと遊んだり
(近くの公園でクラスの男の子たちが毎日野球をやっていました)
近くの駄菓子屋さんのおじさんと話をしたり、
学校の公務員さんと仲良くなってその仕事を手伝ったりなど、
自分なりに時間を過ごしていました。
でも今は、近所で外で遊んでいる子どもを本当に見かけなくなりました。
かっぱら広場の時には、20~30人くらいの子どもたちが遊びに来て楽しそうにしていますが、
それ以外の日は、全然見かけないのです。
地域を担う大人がいなくなり、地域が安全でなくなったこともあるし、
夏は外で遊べないほど暑くなっているし、
ネットの普及により、ネットを通して遊ぶことがメインになり、
子どもたちに外で遊ぶという習慣がなくなってしまったのだと思います。
そんな中で、唯一、学校は子ども同士が触れ合える場です。
新しいことを学び、友だちと過ごす学校生活。
それをいかに楽しく安全で充実したものにしていってあげるかを
先生だけではなく、親も、地域の大人も、みんなが一緒になって考えてあげて
実現していってあげることが必要なのだと思います。
「かっぱら広場」で遊んでいる子どもたちのように、
学校でも、子どもたちがのびのびと楽しく生活できるようにしてあげるにはどうしたら良いのか、
スクールカウンセラーの立場、責任として、いろいろ考えてしまうのだと思います。
不登校の苦しさを、一人でも無くしてあげたい。
新年度、再登校したいと考えている子どもたちをいかに受け入れてあげるか。
その子にあった教育の場を、居場所を学校の中につくっていってあげたいと思うのですが、
そのためには、まずは年度初め、
新たに赴任してきた先生たち、新たに担任になった先生たちとの関係づくりから始めなければなりません。
がんばります。