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陰陽應象大論篇 第五 第十七節

2010-06-03 08:56:16 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著鍼灸医学大系黄帝内経素問 ② 陰陽應象大論篇 第五


第十七節


原文

 天不足西北。故西北方陰也。而人右耳目不如左明也。地不滿東南。故東南方陽也。而人左手足不如右強也。

 帝曰。何以然。

 岐伯曰。東方陽也。陽者其精并於上。并於上則上明而下虚。故使耳目聰明而手足不便也。西方陰也。陰者其精并於下。并於下而下盛而上虚。故其耳目不聰明手足便也。故倶感於邪、其在上則右甚、在下則左甚。此天地陰陽所不能全也。故邪居之。


訓読

 天は北西に足らず。故に西北の方は陰なり。而して人の右の耳目は左の明なるにしからざるなり。地は東南に滿たず。故に東南の方は陽なり。而して人の左の手足は右の強きにしからざるなり。

 帝曰く「何を以て然るか」と。

 岐伯曰く「東方は陽なり。陽はその精上に(あつま)る。上に并れば則ち上明にして下虚す。故に耳目をして聰明にして手足を不便ならしむるなり。西方は陰なり。陰は其の精下に并る。下に并るときは則ち下盛にして上虚す。故に其の耳目聰明ならずして手足便なり。

故に倶に邪を感ずるに、其の上に在りては則ち右甚だしく、下に在りては則ち左甚だし。此れ天地陰陽全きこと能わざる所なり。故に邪は之に居す」と。

 

東洋学術出版社 黄帝内経素問 陰陽応象大論篇

 天不足西北、故西北方陰也。而人右耳目不如左明也。地不満東南、故東南方陽也。而人左手足不如右強也。帝曰、何以然。岐伯曰、東方陽也。陽者其精并於上。并於上、則上明而下虚。故使耳目聡明、而手足不便也。西方陰也。陰者其精并於下。并於下、而下盛而上虚。故其耳目不聡明、而手足便也。故倶感於邪、其在上則右甚、在下則左甚。此天地陰陽所不能全也。故邪居之。

 

 天は北西に足らず、故に西北方は陰なり。而して人の右の耳目は左の明なるに如かざるなり。地は東南に満たず、故に東南方は陽なり。而して人の左の手足は右の強きに如かざるなり。帝曰く、何を以て然るや。岐伯曰く、東方は陽なり。陽なる者は其の精 上に并す。上に并すれば、則ち上 明にして下 虚す。故に耳目をして聰明ならしめ、手足をして便ならざらしむるなり。西方は陰なり。陰なる者は其の精 下に并す。下に并すれば、則ち下 盛にして上 虚す。故に其の耳目は聡明ならず、而して手足は便なり。故に倶に邪に感ずるも、其の上に在れば則ち右甚しく、下に在れば則ち左甚し。此れ天地陰陽の全きこと能わざる所(ゆえん)なり。故に邪はこれに居るなり。

 

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