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陰陽応象大論篇での未病を治す・『上工は未病を治す』金匱要略臓腑経絡先後病 再掲載 語句の意味

2010-06-11 09:43:18 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

陰陽応象大論篇での未病を治すという一般原則と『上工は未病を治す』という金匱要略臓腑経絡先後病 

五行説 相侮(そうぶ) 金匱要略 臓腑経絡先後病 1-3

金匱要略 臓腑経絡先後病 第一条 2-3

金匱要略 臓腑経絡先後病 第一条 3-3

荒木性次著 方術説話 第四巻

 

第一條

問曰上工治未病何也師曰夫治未病者見肝之病知肝傳脾當先實脾四季脾王不受邪即勿補之中工不曉相傳見肝之病不解實脾惟治肝也夫肝之病補用酸助用焦苦(益)用甘味之藥調之酸入肝焦苦入心甘入脾脾能傷腎腎氣微弱則水不行水不行則心火氣盛心火氣盛則肺傷肺被傷則金氣不行金氣不行則肝氣盛故實脾則肝自愈此治肝補脾之要妙也肝虚則用此法實則不在用之經曰虚虚實實補不足損有餘是其義也餘藏準此。

 問ふて曰く上工は未病を治するとは何ぞや、師の曰くそれ未病を治するとは肝の病を見れば肝が脾に傳へるを知り當に先づ脾を實す、四季脾王す邪を受けず即ち之を補ふ勿れ、中工は相傳へるを曉(さと)らず肝の病を見て脾を實するを解せず惟肝を治する也、それ肝の病補ふに酸を用ひ助くるに焦苦を用ひ(ます)に甘味の藥を用ひて之を調ふ、酸は肝に入り焦苦は心に入り甘は脾に入る、脾能く腎を傷る腎氣微弱なれば水行かず水行かざれば則ち心火の氣盛心火の氣盛んなれば則ち肺傷らる肺傷らるれば則ち金氣行かず金氣行かざれば則ち肝氣盛故に脾を實すれば則ち肝自ら愈ゆ此肝を治するに脾を補ふの要妙なり、肝虚すれば則ち此法を用ふ、實なれば則ち之を用ふるに在らず經に曰く虚するを虚さし實するを實させず不足を補ひ有餘を損ぜよとは是れ其の義なり餘の藏も此に準ず。

 東洋学術出版社 金匱要略 臓腑經絡先後病脉證 第一 1

問曰、上工治未病、何也。師曰、夫治未病者、見肝之病、知肝傳脾、當先實脾、四季脾王不受邪、即勿補之。中工不曉相傳、見肝之病、不解實脾、惟治肝也。夫肝之病、補用酸、助用焦苦、益用甘味之藥調之。酸入肝、焦苦入心、甘入脾。脾能傷腎、腎氣微弱、則水不行。水不行、則心火氣盛。心火氣盛則肺傷。肺被傷、則金氣不行。金氣不行、則肝氣盛、則肝自愈。此治肝補脾之要妙也。肝虚則用此法。實則不在用之。經曰、虚虚實實、補不足損有餘、是其義也、餘藏準此。

 語句の意味
上工=古代の技術のすぐれた医生に対する呼び名。

上工には、疾病が未だ発病しない時期に、あるいはすでに発病したとしても進行する前に、いち早く診断して予防治療し、且つ治癒率が90%に達することが要求された。≪霊枢邪気蔵府病形篇≫「上工は、十に九を全す。」

未病=未発の疾病のこと。
   
=未だ病まずと訓ずれども茲では全く病まずと云ふ意には非ず則ち病が他に移行するの既未を謂ふ。方術説話

傳=つたわる。

四季=とは春夏秋冬各末期の土用を言ふ、季は末の事、四は春夏秋冬の四時を謂ふ、後略。詳しくは荒木性次著方術説話第四巻P8参照。

脾王=其の時期には脾氣が旺んになる事を言ふ、土用とは土旺の事、旺んなる者はよく事を用ふ故に土用とも云ふ、案ずるに五藏各王時あり、肝は春時立春より約七十三日旺す、心は夏時立夏より約七十三日旺す、肺は秋時立秋より約七十三日旺す、腎は冬時則ち立冬より約七十三日旺す、脾は獨立し得ず故に各時の末に附して旺す、此旺したる時を王と云ふ王時は氣實して外邪に犯さるる事がない故に邪を受けずと言ふ。途中略、後略。詳しくは方術説話第四巻P8参照。

補ふ勿れ=甘味の藥を用ひて補ふ勿れと謂ふ。

中工=古代の中等度の医療技術を具えている医生に対しての呼称。その技術は「上工」ほどすぐれてはいないが、「下工」の医療技術よりはすぐれている。疾病治療の治癒率は70%が要求されている。≪霊枢邪気蔵府病形篇≫「中工は十の七を全す。」

不曉=さとらず。知らぬ。わからず。

不解=解せず。わからず。

惟=ただ。

惟治肝=ただ肝だけを治す。

補=(ここでは肝)を補うこと。 

助=(ここでは苦味を用いて肝を)助ける。

(益)
(ここでは酸が脾胃を剋するため甘味で脾胃を守る)益する。

酸=酸味のある藥。

焦苦=苦味の有る藥の事、焦とはこげる事物火にて焦せば苦味を生ず故に苦みのある藥を焦苦と云ふ、苦既ににがしと訓ず何が故に焦の字を加ふ、苦に飮みにくきの意あり而して辛酸にも飮み憎き藥多し故に焦の字を冠せ特に苦味の藥と言ふ事を示したるものならむ。方術説話

末章にある經に曰く虚虚實實補不足損有餘是其義也とは是藥治の妙所なり、氣味の要を得ると雖も五行の理に通ずると雖も此妙所を誤れば龍を畫いて睛を怠るに等し又活法を得る能はずとなす也。方術説話

画龍点睛=張僧繇という絵師が、南京の安楽寺で竜を描いて、ひとみを入れると飛び去るといって、入れなかったのを、むりに入れさせたら、竜が天に上ったという故事(名画記)から。事を完全にしあげるたとえ。 漢方用語大辞典、明解漢和辞典

 

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