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首・肩・腰・膝の痛み―方剤解説⑤したクラシエ薬品の資料

2011-08-31 10:57:19 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です 

 

首・肩・腰・膝の痛み―・・・方剤解説⑤・・・

 

5、疎経活血湯 (万病回春 痛風門)

 

【組成】四物湯を含む補血活血薬と袪風湿薬を中心とした組み合わせ。

 

気剤

防風(甘温) 生姜(辛温) 陳皮(辛温) 羌活(辛温)

 

血剤

当帰(甘温) 地黄(苦寒) 川芎・せんきゅう(辛温) 桃仁(苦平) 竜胆(苦寒) 白芷・びゃくし(辛温) 牛膝(苦平)

 

水剤

(苦温) 茯苓(甘平) 芍薬(苦平) 防已(辛平) 威霊仙・いれいせん(苦温)

 

脾胃剤

炙甘草(甘平)

 

【効能】関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛

【薬能】袪風湿、貧血など血の機能の衰えを補い、血行をよくし、うっ血を取り除く

【解説】

 本方は、経を疏通し、血を活かすとの意味で名づけられた処方で、即ち経絡中の血の滞りをめぐらし、風寒湿を去るのにもちいられ、四物湯(当帰・川芎・芍薬・地黄)が基本処方です。

 その病因、病証は血虚(貧血など血(けつ)の機能のおとろえ)に瘀血・おけつ(うっ血、末梢の循環障害)と水毒の加わった体質者が、風寒湿の外感を受けることにより、筋肉・関節神経等に疼痛が生じたものです。

 四物湯と桃仁は下腹部の血のめぐりを良くし、茯苓、朮、陳皮、羌活、白芷は威霊仙、防已、竜胆とともに腰脚の風と湿を去る。

又牛膝は、瘀血・おけつを去り腰脚の疼痛を治す。

 一般には、下半身の痛み(特に左半身)を目標に用いられ、平素酒をよく飲む人や瘀血・おけつ体質者、房事過多の人に多く見られる。

【このような人に】

*皮膚につやがなく、しびれや筋肉のひきつりを伴う方

*雨の日や夜間に痛みが悪化しやすい方

*膝や足がむくんで動かしにくい方

 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

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250g 8,400

500g 15,750


首・肩・腰・膝の痛み―漢方解説②したクラシエ薬品の資料

2011-08-30 09:19:07 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です 

 

首・肩・腰・膝の痛み―9・・・漢方解説②・・・

 

()首の痛み

 

①風邪湿邪による外感

外感=人体の皮毛肌膚を侵犯したり、口や鼻から侵入したりというように、外からはいるので外感といわれている。

風湿が体表部を侵襲し発症します。

症状・・痛みは、重だるく、湿度が高くなるほど強くなる。むくみ・悪寒・しびれ・汗が出ない・のどが渇かない

 

②気血が両方ともに虚

気虚=生体の元気が不足して現れる病証を指す。

血虚=貧血など血(けつ)の機能の衰え

気と血が虚して、経絡が空虚になったため発症します。

症状・・気虚や血虚の症状が伴い、首痛とともに手のしびれが伴います

方剤・・防已黄耆湯(気虚症状が強い) 薏苡仁湯(よくいにんとう・血虚症状が強い)

 

()肩の痛み・・抵抗力より邪が勝るため慢性化しやすい、気血の不足、肝の働きと腎の働きの不足で冷えと湿気が長期にわたり停滞し水滞(体内の水分の流れが滞ること・水毒)となったことにより発症します。(右の肩こりのことが多い)

 

①風邪と冷え

風寒の邪が肌膚の浅い表面に侵入し、経絡が滑らかに走行出来ず痛みが発症します。

症状・・突然の痛みで、同時に冷えを感じる。筋肉のひきつり、温めると楽になる、運動障害はない

方剤・・川芎茶調散・葛根湯(右の肩こりが強い)

 

②風邪と冷えと湿による

風邪や冷えや湿の邪が経絡に停滞し、そのため津液が粘り痰となり、冷えが生じ発症します

症状・・痰湿が分肉(肌肉・皮下脂肪、筋肉組織)の間に外から侵入し、強い痛みと重だるい感じが続き運動障害がみられます

方剤・・薏苡仁湯+二陳湯

 

処方選定は上記のように単純なものではなく、証(訴え)により処方します。

 

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首・肩・腰・膝の痛み―積・五積について

2011-08-29 09:40:04 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です 

 

首・肩・腰・膝の痛み―積・五積について

 

積=積聚(腹内に塊があり腫れたり痛んだりする病証)

「積の始生は寒を得ればすなわち生ず。(気がつき上がり陰陽の失調をおこすと、軽ければ四肢寒冷し、重ければ人事不省となる)すればすなわち積を成すなり」≪霊枢百病始生篇≫

≪金匱要略五臓風寒積聚病第十一≫参照

 

気積=きせき・多くは憂、思、鬱、怒によって臓腑の機能活動が障害をおこし、長らく病んで積を生じたもの。

症状は胸部に不快な煩悶感とゲップ、脇腹が膨れ、あるいは塊をなし、隠れてしまうこともあり、腫れて痛むのは動き定まらないなどをあらわす。

 

血積=けっせき・気が逆上して不順になり怒り・跌打(てつだ・つまづいて打撲する)・食べ過ぎなどにより、内傷性の溢血をおこし、巡らず、凝結して積をなし、あるいは打撲捻挫によって、瘀血(おけつ)が生じて起る。

症状は願面萎黄色で蟹爪のシワの様なものがあり、胃や腹あるいは脇肋に塊があり移動しない。

また常時疼痛し、便秘あるいは黒便などがみられる。

 

痰積=たんせき・痰濁が胸膈に凝聚して積をなすこと。

症状は粘った痰が多く、咳しても咯出しにくく、頭暈目弦(めまいがして目がかすみクラクラする)、胸悶して鈍痛する。

 

寒積=寒邪が内に久しく伏したために、胃腸が消化吸収不良を起こし積にいたるものをいう。

症状は、腹痛で、これは手をあてたり物をあてたりするとややおさまり、また清水(せいすい・透明な水)を吐す。

 

食積=しょくせき・多くは脾胃の消化吸収の失調によって、食物が滞り行らないことによる。

症状は胸部と胃部の膨満とわずらわしさ、あるいは堅いもの、痞塊(ひかい・腹腔内の積塊をいう)があり、腹痛し按ずるをこばみ、大便は便秘し、食べるのが少なくなり、噯腐呑酸(あいふどんさん・酸腐臭を伴うゲップと酸っぱい水が胃から上がってくる)する。

 

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首・肩・腰・膝の痛み―方剤解説④したクラシエ薬品の資料

2011-08-27 09:22:07 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です 

 

首・肩・腰・膝の痛み―8・・・方剤解説④・・・

 

4、五積散 (和剤局方)

 

【組成】平胃散、二陳湯、四物湯、桂枝湯、麻黄湯、苓桂朮甘湯、半夏厚朴湯などの方意を備える。

桂枝 辛温 気剤

厚朴 苦温 気剤

陳皮 辛温 気剤

乾姜 辛熱 気剤

当帰 甘温 血剤

川芎 辛温 血剤

白芷 辛温 血剤

枳実 苦寒 血剤

麻黄 苦温 水剤

半夏 辛平 水剤

朮  苦温 水剤

茯苓 甘平 水剤

芍薬 苦平 水剤

桔梗 辛温 水剤

大棗 甘平 脾胃剤

甘草 甘平 脾胃剤

 

【効能】慢性に経過し、症状の激しくない次の諸症:胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、冷え症、更年期障害、感冒

 

【薬能】この方は、気積・血積・痰積・寒積・食積の五積の病毒が鬱積するのを治すという意味で名づけられた。

やや虚証で、貧血気味、風と寒冷と湿気と水毒による諸病に用いられる。

 風邪や冷えの邪が皮膚表面を塞ぎ、発熱・無汗・頭痛・身痛・首から肩にかけてひきつり凝るなどの表証がみられる。

生ものや冷たい物の摂取による脾胃損傷、あるいは脾胃の消化吸収機能の不足により湿が脾胃に停滞し気の滞りが生じ血流も悪くなり、嘔吐・腹痛・下痢などの症状があらわれます。

 和剤局方 傷寒門には、「中焦脾胃を調え、気を巡らし、風寒邪を追い出し、痰飲を除く。脾胃がもともと冷えて、腹脇が張って痛み、胸と腹の間に痰が停滞し、嘔吐が止まず吐こうとしても吐けない、或いは外から風寒を受け、生冷の飲食に脾胃を傷られ、胸と腹が痞え苦しい、頭も目もくらみ痛む、肩背が凝る、肢体怠惰、発熱と悪寒が交互にある、飲食物の消化不良を治療する。」と記載されています。

 

【このような人に】

*長時間冷房にあたったり、冬の寒さで起こる痛みやしびれに。

*下半身(特に膝や腰)が冷えて痛む方。

*胃腸が冷えて弱く、鎮痛剤で胃が荒れる方。

 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

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首・肩・腰・膝の痛み―痰について

2011-08-26 09:24:34 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

首・肩・腰・膝の痛み―痰について

 

 痰とは、本来の意味では、人体の水液代謝障害により形成される粘濁の物質を指す。

ある種の疾病中にみられる病理産物、あるいは逆に、ある種の疾病を引き起こす病源物質である。

何れも肺、脾との関係が強く、「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」とも言われている。

また痰濁は気に随って昇降し、らない所はないといわれている。

たとえば痰が心竅に迷い込めば神昏、癲狂する。

風痰が動きまわれば驚風、癇証を発する。

痰濁が上冒すれば心悸、眩暈をあらわす。

痰湿が上浮すれば悪心嘔吐する。

痰が脇肋に停滞すれば胸悶脇痛、喘咳痞悶する。

痰火が結合すれば瘰癧癭瘤を生ずる。

痰が経絡を阻めば半身不随をおこす。

痰が肌膚に流れれば癰疽(ようそ)を生ずる。

痰が関節に注げば鶴膝となる。

 

脾は生痰の源=脾為生痰之源・「脾は生痰の源たり」とは、痰の生成と脾とは密接な関係があるということを指摘した定言である。

脾が弱いと痰が生じる。

痩せは脾が弱いので肌肉がつきにくい。

 胃は飲食物を消化します、脾は胃が消化したものを各臓器に栄養を送る作用をしますが、この栄養が送れないので、肺・皮膚から約900cc・大腸から約100cc・腎臓・膀胱=小便で1200cc1400ccを排泄することができず(合計2400cc2600ccの水分を一日に排泄します)、余れば上記のような所に病邪が入り込み、発症するのです。(簡単に分かりやすく解説しています)

肺は貯痰の器=肺為貯痰之器・「肺は貯痰の器」とは、肺が痰液の生成と密接な関係があることを指摘した定言である。

もし肺の機能が失調すれば、水液代謝の調節ができなくなり、水液が正常に排泄できず肺に停滞するため、痰などの病理産物が生じる。

肺から約400cc、皮膚から約500ccの水分を発散し、これが滞ると咳嗽、喘鳴促迫し、喀痰、胸に不快な煩悶感などの症状が起る。

痰濁=痰飲の別称

痰飲=体内に滞った過剰の水液あるいは部位に停留して発生する疾病をいい、濃いものを痰、薄いものを飲と区別している。

心竅=ここでは心神・精神と肉体・竅(あな)のこと。

  =胃腸が弱い人が水分をとりすぎるとウツになりやすい。

神昏=精神が昏迷して、はっきりしないこと。

癲狂=精神病の一種、癲は虚証に属し、狂は実証に属す。

風痰=風邪による痰証の一つで、痰は澄んでいるが泡が多い。

驚風=小児のひきつけ、痙攣、人事不省を特徴とする疾患。

癇証=発作的に起る意識障害。突然めがいがして倒れ、人事不省となり、のちに回復する病気。

心悸=心臓の拍動が亢進し不安になるもの。

眩暈=めまい。

脇肋=あばら

胸悶=胸部に不快な煩悶感があることをいう。

喘咳=呼吸が急促で咳するもの。

痞悶=ふさがる煩悶感。

瘰癧=るいれき・頸部に多発するリンパ腺結核。

癭瘤=えいりゅう・こぶや腫れ物、癭(えい)はさくらんぼ大で瘤はざくろ大のものを指す。

癰疽=ようそ・化膿性腫瘍のこと。

鶴膝=かくしつ・病後、膝関節が腫大して、形が鶴の膝のようになるもの。

漢方用語大辞典、中医基本用語辞典

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