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黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八 第三節

2012-05-31 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著・鍼灸医学大系 ③ 黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八

第三節

原文

 胃之大絡、名曰虚里。貫鬲絡肺、出於左乳下。其動應衣。脈宗氣也。

盛喘數絶者、則病在中。結而横有積矣。絶不至曰死。(1乳之下其動應衣宗氣泄也。

 欲知寸口太過與不及、寸口之脈中手短者曰頭痛。寸口脈中手長者曰足脛痛。寸口脈中手促上撃者曰肩背痛。寸口脈沈而堅者曰病在中。寸口脈浮而盛者曰病在外。寸口脈沈而弱曰寒熱及疝瘕少腹痛。寸口脈沈而横曰脅下有積、腹中有横積痛。寸口脈沈而喘曰寒熱。

(1この十一字衍文

訓読

 胃の大絡、名づけて虚里と曰う。鬲を貫き肺を絡い、左乳の下に出づ。其の動は衣に應ず。脈の宗氣なり。

盛んに喘して數々絶するものは則ち病中に在り。結して横なるは積あり。絶して至らざるを死という。(乳の下其の動衣に應ずるは、宗氣泄するなり)

 寸口の太過と不及とを知らんと欲せば、寸口の脈手に中(あた)ること短き者は頭痛という。寸口の脈手に中ること長き者は、足脛の痛みと曰う。

寸口の脈手に中りて促にして上に撃つ者を肩背痛と曰う。寸口の脈沈にして堅き者を病中にありと曰う。寸口の脈浮(に?)して盛なる者を病外に在りと曰う。寸口の脈沈にして弱なる者(原文に者無し・東洋学術出版社素問の読み・寸口の脈 沈にして弱なるを、)を寒熱及び疝瘕少腹痛と曰う。寸口の脈沈にして横なるを脅下に積あり、腹中に横積痛(と正誤表により訂正)ありと曰う。寸口の脈沈にして喘するを寒熱と曰う。

 

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黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八 第二節 冬 訳

2012-05-30 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八

第二節 冬―春・夏・長夏・秋・冬

冬胃微石曰平。石多胃少曰腎病。但石無胃曰死。石而有鉤曰夏病。鉤甚曰今病。藏眞下於腎。腎藏骨髓之氣也。

冬は胃の脈が微かな石脈が平脈ともうします。

石脈がまさり、胃の気が乏しいのは、腎を病むのでございます。

ただ石脈のみである場合は胃の気の無いことを表わし、死が間近であることを示しております。

石脈に鉤脈が現れた場合は夏に病むようになります。

鉤脈が甚だしいということは今現在病んで居るのでございます。

藏の真、五臓の真気つまり生命力と抵抗力は腎に下って蓄えられます。

腎は骨髓を主どるとあるように、腎は骨髓の気を蓄えるのでございます。

 春 弦脈 春は肝を主り、其の脈は弦にあたる。故に春の脈は、わづかに弦気味なのが平脈である。鍼灸医学大系

夏 鉤脈 夏は心を主り其の脈は鉤()にあたる。故に夏の脈はわずかに鉤の気味を有するのが平脈である。鍼灸医学大系。カッコ内漢方用語大辞典。

長夏 

秋 毛脈 秋は肺を主り其の脈は毛(濇・しょく)にあたる。

冬 石脈 冬は腎を主り其の脈は石(沈)にあたる。

漢方用語大辞典五行、日中医薬研究会重要漢薬の薬性表

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黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八 第二節 秋 訳

2012-05-29 09:28:50 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八

第二節 秋―春・夏・長夏・秋・冬

秋胃微毛曰平。毛多胃少曰肺病。但毛無胃曰死。毛而有弦曰春病。弦甚曰今病。藏眞高於肺、以行榮衛陰陽也。

秋は胃の脈が微かな毛脈が平脈ともうします。

毛脈がまさり、胃の気が乏しいのは、肺を病むのでございます。

ただ毛脈のみである場合は胃の気の無いことを表わし、死が間近であることを示しております。

毛脈に弦脈が現れた場合は春に病むようになります。

弦脈が甚だしいということは今現在病んで居るのでございます。

藏の真、五臓の真気つまり生命力と抵抗力は肺にのぼり、栄衛陰陽の気を働かせます。

 

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黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八 第二節 長夏 訳

2012-05-28 09:44:37 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八

第二節 長夏―春・夏・長夏・秋・冬

長夏胃微耎弱曰平。弱多胃少曰脾病。但代無胃曰死。耎弱有石曰冬病。弱甚曰今病。藏眞濡於脾。脾藏肌肉之氣也。

 

長夏は胃の脈が微かに弱いのが平脈ともうします。

弱脈がまさり、胃の気が乏しいのは、脾を病むのでございます。

ただ脈の到来が緩弱で、規則的な休止がある代脈のみである場合は胃の気の無いことを表わし、死が間近であることを示しております。

弱々しい脈に沈脈の石脈が現れた場合は冬に病むようになります。

弱々しさが甚だしいということは今現在病んで居るのでございます。

藏の真、五臓の真気つまり生命力と抵抗力は脾を濡つまり潤沢にするのででございます。

脾は肌肉を主る(肌肉の栄養は脾の運化、吸収によって得られる)というように、脾は肌肉の気を蓄えるのでございます。

 

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p72塩分不足で下痢症になるか、スパイス不足で便秘症になるか

2012-05-27 06:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』

 

現代医療の誤りを正す

 

第1章 漢方薬はなぜ効くか

 

体のバランスを考える

 

p72塩分不足で下痢症になるか、スパイス不足で便秘症になるか

 

 日本人は日常の食生活の面で、水分を摂りすぎています。

米や麦、野菜、果物など、いずれも水気の多いものばかりです。

これらを常食としているうえ、さらに住んでいる土地柄が、乾燥したアメリカやヨーロッパ大陸と違って、非常に湿気が多いところです。

だから、日本人は皮膚から水分を出しにくい状態にあるといえます。

 このような風土と食物があるうえに、季節によってご馳走をたくさん食べたり、ヨーロッパの飲料であるビールなどを飲む機会が多くなりますと、どうしても食べすぎや飲みすぎの「胃内停水」の病気にかかりやすいものです。

 人間の排泄物は、健康のバロメーターです。

毎日食べているわけですから、食べたものの排泄物は出さざるをえません。

排泄の大便には、便秘症と下痢症と快便があり、これが物差しになっています。

 胸やけがしたり、ゲップが出たりすると、ただではおけないので、肝臓や胆のうに負担がかかり、解毒しなければなりません。

大便が黄金色を呈するのは、その胆汁(たんじゅう)酸が出るからです。

 下痢すると便は白色便になります。

下痢をするときは、水分が多くなって、小便で出せないのを腸から出すから白くなるわけです。

腸に炎症が起こったり出血していると便は赤くなります。

 食物が胃から腸に移るときは、ちょうどおかゆみたいな状態にあります。

そして腸壁から水分を抜いて腎臓に送られ、濾過(ろか)して膀胱から出します。

これが小便です。

水分が抜けた大便というのは、適度な固さで排泄されるのです。

 

  飲みすぎ・食べすぎ・疲れ 

     二日酔いのカルテ

 全 身

 頭痛・寒気

 顔 色

 むくみ

 皮 膚

 汗が出る

 大 便

 下痢

 小 便

 尿量少

  頭

 痛い、重い、めまい

  胃

 ちゃぷちゃぷ、嘔吐


 日本人は食事に水分が多いうえに、多くの飲料を摂っています。

皮膚や膀胱から出しきれないので下痢するのは当然なことです。

それに膀胱から出すには、塩分がなければ出せないのです。

塩分不足になると、腸壁から吸収されずに下痢するというわけです。

 日本人は、間違った常識――塩分を摂ると腎臓に悪い――という医者の言葉を信じて塩分不足になり、下痢しています。

塩分なしでは、水分を下痢で出すか、汗で出すか、涙で出すかしかないのです。

下痢の原因は、多量の水分摂取と塩分不足にあるのです。

 便秘症はどうなのでしょうか。

便秘は血証をひき起こす原因であり、ヘドロが腸に停滞していることです。

腸というのは最末端で、たまったものを腐敗せぬように水分を抜いて送り出すのが役目です。

 農耕民族である日本人の明治までの食生活は、せいぜい生のものは魚か鶏か野鳥程度で、ヘドロ化する大動物の肉などはほとんど食べなかったのです。

それが戦後になると、豚や牛といった大動物の肉食に変わってきました。

 

大動物の肉は新鮮なときは死後硬直のため固くて食べられません。

私たちが日常食べている肉は腐敗寸前にして食べるわけですから、胃や腸で腐らぬうち、かびないうちに、排泄しなれればなりません。

この防腐、殺菌作用と送り出す作用をするのがスパイス、いわゆる香辛料なのです。

 肉食の外国ではふつう五十~六十種類のスパイスを使っていますが、これが腸内でのヘドロ化を防ぐ役割をしてきたのです。

寿司(すし)や刺身のわさびや、生姜(しょうが)や唐辛子(とうがらし)は日本流のスパイスですが、肉食にはたった三、四種では足りません。

これでは日本人の腸のなかはヘドロ化せざるをえません。

肉食にはスパイス不足で便秘症をいっそうふやしているのです。

塩分不足で下痢症になるか、スパイス不足で便秘症になるか、日本人はこのどちらかに属しているのです。

 漢方が救う人体危機西洋医学一辺倒からの脱出

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