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陰陽應象大論篇 第五 第十六節 語句の意味

2010-06-01 09:24:51 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です


鍼灸医学体系 黄帝内経素問 ② 
陰陽應象大論篇 第五


第十六節

 帝曰。調此二者奈何。

 岐伯曰。能知七損八則二者可調。不知用此則早衰之節也。年四十而陰氣自半也。起居衰矣。年五十體重、耳目不聰明矣。年六十陰痿、氣大衰、九竅不利。下虚上實、涕泣倶出矣。故曰、知之則強、不知則老。故同出而名異耳。知者察同、愚者察異。愚者不足、智者有餘、有餘則耳目聰明身體輕強。老者復壯、壯者治。是以聖人爲無爲之事、樂恬憺之能。從欲快志於虚無之守。故壽命無窮、與天地終。此聖人之治身也。

 

語句の意味

爲無爲之事・無為の事を為し

=とは、どういうことか。これは老子の思想であるが、<素問>の中には<老子>の思想が多分に取り入れられてあることはしばしば述べたところである。従って<素問>の真意を把握するためには、<易>と<老子>について一通り研究し、その思想をよく理解して置くことが必要なのであるが、それは大へんなことであるから、本書に於てはその都度、<素問>の本文と関連のある事項についてのみその大要を述べてきたのである。本項についても亦同じであるが、本項を理解するためには<老子>の根本思想について、その概貌だけでも窺う必要があろうと思うので、以下若干説明することにする。

 

*東洋思想史上に於て老子の思想と対蹠的関係にあるのが孔子の思想である。前者は道教と呼ばれ、後者は儒教と呼ばれている。この両者は共に中国民衆には深い影響をおよぼしているものではあるが、日本国民に対しては儒教の影響の方が大きいように思われる。従来の日本の国民道徳の中にも、儒教から取り入れられているものが多い。従って現代の日本人には、儒教の観念の方が理解し易く又現実的である。そこで老子の思想を理解するためには、先ず之を孔子の思想と比較して見るのが便利であると思うので、それから述べることにする。

 

()孔子は人間の力で人間を救おうとしたが、老子は自然の力で人間を救おうとした。

()孔子は積極的に出そうとしたが、老子は消極的に退かせようとした。

()孔子は仁義又は礼楽という人為の理想を立て、これによって世の中の現状を改良しようとしたが、老子は自然の大道に則り虚静、無為を理想とし、一切の人為的施設を退けようとした。

()孔子は文化主義を執り、老子は復古主義を主張した。

()孔子は士人君子を理想としたが、老子は赤ん坊(嬰児)を理想とした。

 

 以上は孔子と老子の思想の異なる根本を簡単に列記したのであるが、これを見てもわかるように、孔子の教えの方が人倫道徳の基準であり、王道政治の根本でもあるように思われる。そこで中国政府に於ても日本国に於ても、儒教を以て国教の如く待遇し、孔孟の思想を以て天下を治め、儒教倫理を以て人倫道徳の基準として、王道政治が唱えられたことは歴史の示す通りである。

 

 然し人間の健康保持という問題になるとそうはいかない。人間は宇宙天地間に存在する小宇宙であるから、宇宙自然の大法則に法って養生することが長寿を保つ道であるとする根本理念と、「一日も多く長命でありたい」「いつまでも若々しくありたい」「病気をしたくない」「苦しみはいやだ」というような、人間自然の欲望との両方面から見れば<老子>の思想に従うことが有利であることは、論ずるまでもあるまい。従って治病健康法を解く<素問>としては、<老子>の思想を取り入れることも亦当然のことであろう。

後略 鍼灸医学大系

 

恬憺=恬惔・てんたん・欲がないこと。あっさりとしたさま。心しずかで無欲なさま。

≪素問上古天真論≫「恬淡は虚無なり」黄帝内経素問 上古天真論 第一 第五節 修養 13 漢方用語大辞典

從欲快志於虚無之守

欲に従って志を虚無の守に快にす」と一般に読んでいるようだが、それでは何のことかわかりますまい。中略「欲を從(ほしいまま)にし虚無の守りに快志す」と読むのである。鍼灸医学大系

従欲快志於虚無之守

欲に従いて志を虚無の守に快にす」東洋学術出版社 黄帝内経素問

虚無=何もなくてからっぽ。心にわだかまりがなく何も考えない。万物の本体ははかり知ることができないこと。自然のままに従って人為をほどこさない、老子を祖とする道家の教旨。明快漢和辞典

快志=心の思うままに楽しむ。

天地とともに終る=どこまでも、どこまでもつづくということ。老子の思想から出たものである。鍼灸医学大系

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