昌栄薬品
トシ[老化]をとらない漢方薬 藤平健 渡辺武 より
八味丸にまつわる庶民小話
国文学の泰斗本居宣長は、わが国の漢方医学史上、歴とした漢方家でもあります。
京都の遊学から松阪に帰った時から、晩年まで医業をも併業しているばかりでなく、「胎毒丸」「むしおさへ」「六味地黄丸」などの売薬も製造販売していたことが、小林秀雄先生の名著『本居宣長』に詳細に誌されています。
その中にある宣長の書いた六味地黄丸の広告文は漢方製剤氾濫・玉石混淆の今日にはまさしく正論であり、教えられることの多い文章ですから、原文のまま紹介させていただくことにしました。
「六味地黄丸功能ノ事ハ、世人ノヨク知ルトコロナレバ、一々コヽニ挙ルニ及バズ、然ル処、惣体薬ハ、方ハ同方タリトイヘドモ、薬種ノ佳悪ニヨリ、製法ノ精麁ニヨリテ、其功能ハ、格別ニ、勝劣アル事、是亦世人ノ略知ルトコロトイヘドモ、服薬ノ節左而己其吟味ニモ及バズ、煉薬類ハ、殊更、薬種ノ善悪、製法ノ精麁相知シガタキ故同方ナレバ、何レモ同ジ事ト心得、曽而此吟味ニ及バザルハ、麁惣ノ至也、因茲、此度、手前ニ製造スル処ノ六味丸ハ、第一薬味ヲ吟味、何レモ極上品ヲ撰ミ用ヒ、尚又、製法ハ、地黄ヲ始、蜜ニ至迄、何レモ法之通、少シモ麁略無之様ニ、随分念ニ念ヲ入、其功能格別ニ相勝レ候様ニ、令製造、且又、代物ハ、世間並ヨリ各別ニ引下ゲ、売弘者也」
麁=そ。あら・い。
真正な優良原料生薬の選用、原典に正直な配合比、適確な製法、調整法これらが製剤の基本ですが、それだけ吟味した上で、なお安価な製品という。
「本居氏製」の六味丸なら、誰しも要望する処です。
同じ八味丸製剤でも、これらの点では、玉石混淆でピンからキリまでありますから、的確な薬効を期待するのなら、表記の効能効果だけでなく、その製剤の内容・配合比・剤型・製剤法などをよく検討した上で、信用あるメーカーの正当なより佳い製品を選用することが大切です。
本物の八味丸 蜂蜜で丸薬にしています
東洋薬行 八味地黄丸 はちみじおうがん
【効能・効果】効能
体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れ
価格
30日分 810丸
1回9丸1日3回服用
6,800円
クラシエ薬品 六味丸 ろくみがん
第2類医薬品
こんな症状でお困りの方に!
処方解説
- 「六味丸」は、漢方の古典といわれる中国の医書『小児薬証直訣[ショウニヤクショウジケツ]』に収載されている薬方です。
- 排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみに効果があります。
成分
成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
六味丸料エキス粉末・・・2,100mg
〔ジオウ2.5g、サンヤク・サンシュユ・ボタンピ・ブクリョウ・タクシャ各1.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ステアリン酸Mgを含有する。
効能
体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの次の諸症:排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、かゆみ、夜尿症、しびれ
用法・用量
1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・ 1回2/3包
7才未満4才以上・・・・1回1/2包
4才未満・・・服用しないこと
※ この医薬品の使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい。
90包 6,600円 税込価格