ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝赤間硯の里〟

2018年03月18日 | 俳句

 昨日は快晴で、楽しく有意義な吟行会になりました。なのに今日はもう雨が…昨日と打って変わった天気です。やはり日差しがないと気持ちまでどんよりしてきますね。

 そのせっかくの吟行会日和に私はポカをやってしまいました。何をですって?そう、この大事な日にスマホを忘れたんですよ。前の晩充電しておかなくっちゃと思って、ちゃんと充電したんです。それを出掛ける時確かにはずして…そこから記憶がプッツン…、あると思って探すカバンにない! 慌てましたよ。それで、LINEできる人は?と聞くと、誰も出来ない…ガ~ン 12人の参加者に一人も居ないんです。しかし、私と同じスマホの人がいたので、それを借りて写真を撮りPCに送信して貰うことにしましたが…うまくいくかどうか。乞うご期待!

 吟行地は、以前他の句会で行った吉部八幡宮や大岩郷周辺なんですが、今回はその大岩郷を止めて近くの〝赤間硯の里〟と八幡宮、鉄道跡にしました。

 9時集合、12人3台の車で出発です。まずその〝赤間硯の里〟ですが、説明して下さる方に「皆さん今日はどちらから?」と聞かれて「宇部です」と言うと、「ここも山奥ですが宇部市なんですよ」と言われてしまいました。その通り、宇部の端っこ万倉(まぐら)岩滝というところなんです。嘗てここには江戸時代から硯職人といわれる家が30軒以上あったそうですが、今はなんと後を継ぐ人がいなくなって、とうとう3軒になってしまったとか。

 この「赤間硯」は、赤間石といわれる「赤色頁岩」(せきしょくけつがん)でできています。その原石はこの近くの山中から「坑道掘り」で掘り出し、その採石から制作までを全部一人でするという、貴重な硯なんですよ。

 その貴重な伝統工芸品の硯を作っている〝硯師〟の一人、「日枝陽一」さんを訪ねて見学させていただきました。実はお父さんの3代目「日枝玉峯」さんに師事して、2002年より制作を始めた4代目になる若い作家さんです。

 2004年から日本伝統工芸展に入選を重ね、2009年には伝統工芸諸工芸部会展で「文化庁長官賞」を、2016年に県芸術文化奨励賞を受賞された新進気鋭の方です。 

 その硯小屋(作業場)と作品を見せていただきました。

 句会に出たここでの作は〈石割つて硯の里の囀れり〉〈赤間石山と積み上げ戻り寒〉〈梅香る赤間の匠細身なる〉〈鶯が鳴いて赤間の硯小屋〉〈硯彫る鑿春光をはね返し〉(この句が今回の最高点)〈硯師の庭や春日に開かれて〉の5句でした。では、続きはまた明日ね!

 

 

 

  

コメント
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