植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺

2019-12-16 04:24:48 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1703)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺

11月23日(土・祝)~24日(日)の2日間、金沢市寺町寺院群で文化財の特別公開が開催された。
金沢市内の寺社に保管されている貴重な寺宝を公開しようという企画で、今年で3回目となる。多くの人々にご覧いただくことにより、寺宝の価値をご理解いただき、保存にご協力いただくことを目的としている。
拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立る。これまで紹介されたことのない新しい金沢の魅力を、県内外に発信する。



〇宝池山 大蓮寺(だいれんじ 浄土宗)

前田利家の四女で宇喜多秀家の正室である豪姫の位牌所・菩提寺として知られる。野田山にある豪姫の五輪塔の墓を今も守り、豪姫の位牌と念持仏である聖観音を寺宝として安置する。境内には豪姫と夫・宇喜多秀家の供養塔をはじめ茶商・堂後屋、儒者・藤田維正などの墓がある。

慶長9年(1604)加賀藩祖前田利家に仕えた荒子七人衆の一人、小塚淡路守秀正(7千石)が利家に従って金沢城入城後に、七尾の浄土宗西光寺住職であった衍連社広誉怒白上人を招請し、御馬屋町(現:木ノ新保)に建立されたが、後に当地が御用地になったため、野町に替地を拝領して現在に至る。

住所:金沢市野町二丁目1番14号

■写真は延命地蔵尊









■写真は本殿と阿弥陀如来像





■写真は本殿の天井宇喜多家紋



〇寺宝 平等院鳳凰堂図屏風

宇治市蓮華116に所在する平等院鳳凰堂、十円硬貨にも刻まれよく知られ、世界文化遺産にも登録されている。そもそも平安時代の永承7年(1052)に関白・藤原頼通が父である藤原道長より譲りうけた別荘を寺院に改めたのが始まりで、阿字池に映る美しい建築は国宝に指定されている。その鳳凰堂を右正面から六曲一双屏風の大画面に表したもので、堅実な筆致でよく描いている。

■写真は平等院鳳凰堂図屏風



■写真は仏殿奥の豪姫絵



■写真は寺宝・豪姫の位牌と念持仏である聖観音

〇住職より「豪姫・宇喜多秀家を偲んで法話」では、浄土宗や宗派の説明、宇喜多秀家が八丈島に流され、明治の時代まで物品を送り届けたことや、岡山と共に八丈島とのつながりなどを、熱っぽく説明していただきました。



■写真は高島訓堂住職

〇宇喜多秀家、豪姫供養塔

1平成6年(1994)6月、西正門前に豪姫のレリーフを開眼し、翌年5月21日豪姫の三百六十回忌法要を実施。この時に八丈島の秀家と加賀国の豪姫が生き別れとなってから400年余りを経て2人の分骨を頂き、両人の記念碑を大蓮寺墓所に建立し祀っている。







■写真は豪姫(左)宇喜多秀家(右)供養塔

□大蓮寺紹介ページ


◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑥ 妙法寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑤ 西方寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり④ 承証寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり③ 真長寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり① 雨宝院

(つづく)


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