金沢の観光スポット体験レポート その23(No.110)
◇東山・卯辰山山麓寺院群体験レポート(No.1)
ひがし茶屋街から卯辰山山麓に位置する卯辰山山麓寺院
群には現在でも43の寺や5神社が集まっている。金沢で
は金沢城を囲むように、寺町、小立野と3つの寺院群が今
でも残っている。
このように寺が密集するようになったのは、三代利常が
金沢市区と道路の大幅改正を行った際に、各所に散らばる
寺を”寺町台地”と卯辰山山麓”に集めたと考えられる。
卯辰山寺院群に集まる寺が日蓮宗や禅宗の寺が多く、檀
家の数に頼るよりも、さまざまな職業団体や商人との結び
つき、あるいは祈願や占い、手相見、相談ごとなどで寺と
庶民が交わってきたことの表れではないか。裏返していえ
ば「浄土真宗の寺を排除して造られた町」これが金沢の寺
院群に秘められた歴史であり、最大の特徴である。
寺院群のもう一つの目的は軍事的防衛線、防衛地帯とい
う点では、金沢以外の城下町にも共通している。
私は観光ボランティア「まいどさん」に入っているが、そ
の16期生の「よるまっし16会」の勉強会でメンバーの
案内で回った記録です。
1)宇多須神社
藩政時代ここに前田利家を祀る卯辰八幡宮がありまし
た。北方を守る神(鬼門封じ)として、二代藩主利長
が創建。明治6年(1873)尾山神社に遷宮されるまで
武士は月2回(1、15日)参拝していた。遷宮された
跡に宇多須神社と名前を改めた。
金沢五社のひとつです。
■写真は本宮
■写真は鳥居右の狛犬(逆立している)
■写真は鳥居左の狛犬