鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

「女の絶望」。

2011-02-22 | 本のこと。
昨夜、伊藤比呂美さんの「女の絶望」という、
タイトルも凄いが、その中身も予想を超える、
実に生々しく女という生き物が綴られた本を一気に読みました。

女のね、それも絶望、ですよ。奥さん。
文体は江戸っ子風の話し言葉で綴られているから、
気楽に読めるもので、いや本当に、
これほど女という生き物をアケスケに判りやすく綴って、ねぇ!

40歳を超えた結婚経験のある女性は、
必ずこの本を読むことという法律があってもいいと思う。
そのくらい人様にお薦めしたい。
(未婚の女性が読むと夢も希望も結婚にもてなくなるやも知れないので、
あえて結婚経験のあるとしました)。

かくいう私も宇吉堂の宇企子さんに,
「ヨーコさん、古雑巾と同じで、亭主はないよりいたほうがいい、って
伊藤比呂美が書いていたわよ」
その一言をそえて薦められたのです。
そんなものかいなと思いながら、
つい数日前に手にした禁断の一冊。

なるほどねぇ。
自分でも時に持て余す、
自分という女を痛快に知りました。

これを読めば、結婚も、嫉妬も、不倫も、離婚も、更年期も、介護も、老後も、
なんにも怖くない。
どーんときなさいって気持ち、
実に心晴れやかになりますわねぇ。

悩んでいるそこの奥さん、ぜひ読んでみなさい。
あなたとよく似た女が、ページの中におりますよ。
しろみ姐さんが、時に優しく時に痛烈に
人生のナビゲートをしてくれます。








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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
女の絶望、ぞくぞくしました (kumi)
2011-02-22 16:40:53
40を越えて、そこそこ何も怖くない状態になってますが、
亭主はないよりいたほうがいい。
うんうん、そうそう、なるほど。
ちょっと、引き込まれるように読んでしましました。
ぜひ、手に取ってみたい本ですね。ふふふ。
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タイトルはすごいけど、 (Unknown)
2011-02-22 22:53:42
中身は相当、面白そうですね。

ど~んときなさい。それくらいの気概をもっていたら老後もたのしからずや! 

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ヨム、ヨム (つぐまるこ)
2011-02-23 00:11:03
悩んでいませんが、読みます。
女のドロドロ(?)は、個人的に好きなので。
さっぱり生きていくよりも、
どろどろ生きてくほうが、人生楽しそうだもの。
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Unknown (kakyo)
2011-02-23 10:38:53
○kumiさま
昔からアケスケ、ここまで書くかの伊藤さんでしたが、今回もぶっとばしています。
kumiさんちは深刻な悩みもないことと思いますが、後学程度で回は読んでみるといいかもしれません(笑

○unknownさま
タイトル以上に、ぶっ飛んでいますから。
でもね、愛がありますの。

○つぐまるこ様
むふふ、ぜひ、マダムにも読んでほしいです。
グローズに女の逞しさが加味されれば、
よりいっそう、ねぇ♪


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