昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

昭和少年漂流記:第四章“ざば~~ん”……37.義郎の決意

2013年10月17日 | 日記
義郎の決意 優子と聡美の共闘体制が出来上がった翌朝、現場では協力会社の社長が二人、待ち受けていた。顔を見るなり、質問攻めにあった。 「倉田さん、東京で何かあったんですか?」 「ずっと東京にいたのに、突然帰って来たらしいもんなあ」 「グループ会議やりたいってみんなのところに昨日連絡があったみたいですが……」 「声が深刻だったらしいんだよね。俺はたまたま留守だった . . . 本文を読む