昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

昭和少年漂流記:第四章“ざば~~ん”……36.優子と聡美の結束

2013年10月14日 | 日記
優子と聡美の結束 「私たち、決めたからね、義郎ちゃん!」 呂律は回っていないが、聡美の言葉は明るく力に溢れていた。テーブルに乗せた両肘の間に垂れていた頭を上げ、向かいに座った義郎を見つめる。 「男どもに好きなようにやらせていたら、いいことなんか起きやしない、って結論なのよ。兄貴だって、公平だって……。いやいや、義郎ちゃんはそんなことないけどね」 「僕は&hell . . . 本文を読む