昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

昭和少年漂流記:第四章“ざば~~ん”……35.公平の不安と迷い

2013年10月08日 | 日記
公平の不安と迷い 事務所に二人残ると、「バーボンなら置いてあるから、ここでもいいか?」と公平が言うので、そのまま4階のソファで飲むことにした。聡美が帰りぎわ、「私、これから優子ちゃんに会いに行ってもいいかなあ?」と耳打ちしたので、夕食と報告を待つ優子への気遣いもない。きっと義郎が帰宅する頃には、優子の方が現状を把握していることになるだろう。 「恥ずかしいところ、見せちまったなあ」 フォアロー . . . 本文を読む