昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

昭和少年漂流記:第四章“ざば~~ん”……32.松が淵はどうなるのか

2013年09月27日 | 日記
松が淵はどうなるのか 長沼からの報告は、彼の生真面目さを表す綿密なものだった。まず長沼は、松が淵の昔をよく知る長老たちにヒヤリングをしていた。 「僕が聞いた限りでは、松が淵の歴史はそんなに古くはなさそうですね。松が淵と呼ばれるようになったのは、戦後のようです。田上さんが生まれた頃かも知れませんよ。 もっと前、明治の初めの頃は、松が淵の所から大川は分かれていて、今の下沢地区の方にも流れていたん . . . 本文を読む