昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

昭和少年漂流記:第四章“ざば~~ん”……25.達男と公平は何を……

2013年09月04日 | 日記
達男と公平は何を…… 「大丈夫?義郎さん」 聡美の抑制した声に心配する心が滲み出る。その気遣いと優しさはうれしく、有り難いと思う半面、大袈裟な感じもしなくはない。それが1年ぶりの来訪の理由とも思えない。 「大丈夫ですよ」 と応える目を、聡美の疑いの目が覗き込む。 「無理してない?厭になってない?……ほんとに大丈夫?」 「大丈夫です . . . 本文を読む