昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

昭和少年漂流記:第四章“ざば~~ん”……27.幸助とのダイブ

2013年09月09日 | 日記
幸助とのダイブ 義郎の咄嗟の宣言に、小さな声で「無理しちゃだめよ。利用されてるって……」とまで聡美が言った時、ドアが開く。 「こんばんは~~」 屈託ない幸助の笑顔が覗く。 「こんばんは。お疲れ様!頑張ってるわねえ、幸助君」 応じる聡美に、もう心配や苛立ちはない。 勢いよく立ち上がったままの義郎にも笑顔を向けて、幸助はドアを閉める。 入れ違いに入ってきた優子 . . . 本文を読む