俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

8月27日(火)

2024-08-27 17:08:51 | 日記
曇り、ときどき晴れ、急に雨

秋の雨わが行く前を縦に降る  正子
朝顔のつぼみ育ちぬみどり濃く 正子
秋の夕降水帯の空にあり   正子

●台風10号が奄美大島の辺りに居るが、東海地方に線状降水帯があって、新幹線が運休したり、遅延したりしている。今朝、散歩に出たが、帰り家の近くに来て、急な雨にシャツの肩をびっしょり濡らしてしまった。急に降ったり、上がったりを繰り返している。

●美知子さんが昨日、8月7日漬けの愛媛新聞の俳誌紹介の記事を送ってくれた。「卯月野やジャズ漏れきたる丸太小屋/小口泰與」「沢蟹を腕いっぱいに獲ちりし夏/友田修」「すず鳴らし八十八夜の家路かな/弓削和人」の3人の句が紹介された。取り上げてくれたのは、若い記者のかたで、「花冠を楽しみながら、句を抜いてくれた」ことが、選んだ句から窺える。そう思うと、花冠の面白さ、良さを分かってくれている人はどこかに居ると思えるので、励ましになる。

●角川年鑑の原稿依頼が届いているので、これを締め切り期日までに出さなければいけない。普通郵便に日にちがかかりすぎていることを考慮しなくてはいけない。。愛媛から横浜に郵便物が届くのに5日かかっている。水曜日の消印の封書が月曜日に届いた。金曜日に届いてよさそうなものだが。

われわれ俳句など文芸をたしなむものには、郵便は大きな役目を果たしている。表面に書かれた文字面だけでなく、書かれた便箋やはがきも伝えたいことの一部なのだ。また、消印も大事なのだ。運ばれるのにどのくらいの日数が必要だったか、運ばれる間に、手紙の思いが膨らんでいることもある。はやく、読んで、と言っている手紙もある。素敵な文章の手紙なら、「文章の上質感」を、美しい布が手に触れるように感じているのだから、郵便はまだ必要なのだ。
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