俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月6日(日)

2014-07-06 06:23:46 | 日記
★青田みな青嶺へ靡き吹かれける  正子
風になびく、山に向かう青々とした植田の静かな田園景色が浮かびます。(祝恵子)

○今日の俳句
ピーマンの分厚く光るを収穫す/祝恵子
よくそだったピーマンの質感をよく捉えている。「分厚く」に納得。(高橋正子)

○夕菅(ゆうすげ)

[夕菅/大船植物園]

★天が下万のきすげは我をつつむ/阿波野青畝
★夕菅は胸の高さに遠き日も/川崎展宏
★厩までユフスゲの黄のとびとびに/大野林火
★遠きほど夕菅の黄の満つる色/広瀬直人
★夕菅は實になってゐし花野かな/上野一考
★坪庭の暮れのはじめを花黄菅/本田日出登
★ゆうすげに月まだ淡くありにけり/高橋正子

 「ゆうすげ」という名前に惹かれる人も多い。夏のまだ明るい夕方の空を背景に開花する黄色いの花は、人を少なからずロマンティックな想いにさせる。花の姿が野かんぞうにも似ているが、野かんぞうの赤みがかった黄色ではなく、レモンに近い黄色である。遠くまで、はかなげなレモン色のゆうすげが咲く高原は、乙女でなくとも魅惑的な風景と思う。
夕菅(ゆうすげ)は、ユリ科ワスレグサ属の種の一つ。山野などに生える。夏の夕方に開花し、翌朝にしぼむ。くっきりしたきれいなレモン色の花。香りあり。別名、黄菅(きすげ)。学名(Hemerocallis citrina var. vespertina)の由来は、Hemerocallisは、ワスレグサ属(ヘメロカリス属)、citrinaは、レモン色、vespertinaは、夕方の、西の、Hemerocallis(ヘメロカリス)は、ギリシャ語の「hemera(一日)+ callos(美)」が語源で、美しい花が一日でしぼむところから、といわれる。


◇生活する花たち「睡蓮・すかし百合・すかし百合」(フラワーセンター大船植物園)

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1 コメント

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お礼 (祝恵子)
2014-07-07 09:34:18
(お礼)
正子先生、「ピーマン」の句をお取りいただきありがとうございます。

(コメント)
青田みな青嶺へ靡き吹かれける 
風になびく、山に向かう青々とした植田の静かな田園景色が浮かびます。
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