俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月30日(水)

2016-03-30 12:44:07 | 日記
★三椏の花に雲海広がれる  正子
和紙の原料として栽培された三椏。この花が咲いているところは、やや高地なのでしょう。外側より内側が黄色い花が固まって咲く彼方に広がる雲海。心が広々とするような光景です。(多田有花)

○今日の俳句
目の覚めるような菜の花畑かな/多田有花
菜の花畑に行きあうと、そのまっ黄色な菜の花の色に目が覚める。一面の強烈な菜の花の色である。花のいい匂いもしてきそうだ。(高橋正子)

○桜満開

[桜/横浜日吉本町・金蔵寺(2013年3月22日)]_[山桜/横浜・四季の森公園(2013年3月21日)]

 水口にて廿年を経て古友にあふ
★命ふたつ中に活たる櫻かな/松尾芭蕉
★さまざまの事おもひ出す桜かな/松尾芭蕉
★寐て聞けば上野は花のさわぎ哉 子規
★けふは外出の桜むらがる町へ/臼田亜浪
★闇の空よりちらちらと花散り来たり 亞浪
★桜昏しはげしき天の白光に/川本臥風   
★青空へまぎれてしまう落花もあり/川本臥風
★わが一本の桜も小さき花ふぶき/川本臥風 
★花ござの藺の香芬々たる上に/川本臥風 
★鳥影の空はつめたし山桜/原田種茅
★村ほろびいきいきと瀬や山ざくら/宮津昭彦
★さくらさくらさくらさくらてのひらに/高橋信之

★花淡し寺の甍がかがやけば/高橋正子
★多摩川の奥へと桜咲き連らぬ/高橋正子
★子らあそばす丘の平地の桃さくら/高橋正子
★煽られて花のゆるるは大いなる/高橋正子
★山桜根方に小さき泉湧き/高橋正子

▼桜満開:東京も花見客でにぎわう(毎日jp)
 毎日新聞 2013年03月22日 19時49分(最終更新 03月22日 20時18分)
 気象庁が、東京都心で桜(ソメイヨシノ)が満開になったと発表した22日、東京都台東区の隅田公園は夜桜を楽しむ花見客でにぎわった。この日は東京のほか、宮崎、熊本、福岡、高知、横浜でも「満開宣言」。東京は平年より12日早く、1953年の統計開始以降では02年の3月21日に次ぐ2番目の早さだった。気象庁によると、全国的に平年より高い気温が続いたため、満開が早まったという。この日の東京地方は日中の最高気温が18.6度で4月中旬並みの暖かさ。隅田川を挟んで見える東京スカイツリー(墨田区)を背に、ライトアップされた桜が、訪れた人々を楽しませていた。神奈川県茅ケ崎市の会社役員、中西達哉さん(52)は、同僚25人と訪れた。例年4月の花見を開花に合わせて前倒ししたという。「桜にツリー。最高のロケーションです」と笑顔で話していた。【神足俊輔】

▼さくら開花予想2013【3月16日更新】
 今年の桜は、『早く』咲く所が多くなるでしょう。全体的に開花が平年より遅れた『去年よりは大幅に早く咲く』見込みです。13日には九州で開花が始まり、宮崎・大分・鹿児島など各地で過去最早記録となっています。東京でも16日に過去最早タイで開花しました。
 この冬は寒さが続いたため、桜の花芽がスムーズに休眠から覚めた地域が多いと考えられます。
 3月初めまでは気温が低く出遅れていたものの、3月6日ごろからは平年を大幅に上回る気温の日が続き、この先も寒の戻りは少ないとみられます。このため、桜の開花は早めの所が多くなりそうです。(ウェザーマップ「さくら開花予想2013」より)

▼サクラ(桜)は、バラ科サクラ属サクラ亜属 Prunus subg. Cerasus (またはサクラ属 Cerasus に分類)の樹木の総称である。日本においてはサクラは開花が話題となる点において、他の植物とは一線を画す存在である。現在ではメディアなどで俗に、単に「桜」と言うと、桜の中で極端に多く植えられている品種のソメイヨシノの事を指すことも多い。
 春に白色や淡紅色から濃紅色の花を咲かせる(桜色)。花は日本では鑑賞用途としては他の植物に比べ、特別な地位にある。果実を食用とするほか、花や葉の塩漬けも食品などに利用される。日本国外においては、一般的に果樹としての役割のほうが重視された。園芸品種が多く、花弁の数や色、花のつけかたなどを改良しようと古くから多くの園芸品種が作られた。日本では固有種・交配種を含め600種以上の品種が確認されている。とくに江戸末期に出現したソメイヨシノ(染井吉野)は、明治以降、日本全国各地に広まり、サクラの中で最も多く植えられた品種となった。
 日本では平安時代の国風文化の影響以降、桜は花の代名詞のようになり、春の花の中でも特別な位置を占めるようになった。桜の花の下の宴会の花見は風物詩である。各地に桜の名所があり、有名な一本桜も数多く存在する。サクラの開花時期は関東以西の平地では3月下旬から4月半ば頃が多く、日本の年度は4月始まりであることや、学校に多くの場合サクラが植えられていることから、人生の転機を彩る花にもなっている。日本においては、サクラは公式には国花ではないものの、国花の一つであるかのように扱われている。


◇生活する花たち「菜の花・片栗の花・山桜」(横浜・四季の森公園)
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