俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月11日(金)

2014-04-11 07:41:59 | Weblog
 清洲橋
★ケルンの橋青く塗られて春の橋  正子
隅田川に架かる有名な橋の一つにケルンの橋を燃して架けられた清洲橋と云うのがあると聞く。見たことをありませんが青く塗られていて爽やかな春らしい色が目に浮かぶようです。(河野啓一)

○今日の俳句
レンギョウの明るくはじけ雨上がり/河野啓一
「明るくはじけ」は、レンギョウのつやつやした花びらを的確に描写している。雨上がり、レンギョウの花は弾けたように黄色い花を咲かせる。(高橋正子)

○4月9日に、白金台の自然教育園に出かけた。桜はほぼ終わり、はや、初夏の雰囲気となっていた。水生植物園のミツガシワの花が咲いて、涼しげであった。ミツガシワは、これまでずっと葉だけ見てきた。ようやく花が見れた。浦島草、武蔵鐙もちょうど花時。花といっても、仏炎苞で、暗紫色のところがグロテスク。浦島草は、釣り糸に見える部分が、5、60センチもありそうだ。一夜にしてそれだけ伸びたのかどうかは知らないが。そのほかでは、にわとこのはな、貝母の花、一輪草、二輪草、ひとりしずか、羅生門蔓、草山吹、山吹、花楓などが見ごろ。珍しいものでは、猩々袴を見た。むくろじの花と実も見た。イロハモミジが新緑の葉を広げてよい眺めであった。

○接骨木(にわとこ)の花

[接骨木の花/東京白金台・自然教育園] 


★接骨木の花咲けり何かにまぎれんと/加倉井秋を
★にはとこの花や余震のまたもきて/819maker

 ニワトコ(接骨木、庭常、学名:Sambucus racemosa subsp. sieboldiana)はスイカズラ科ニワトコ属の落葉低木または小高木。ニワトコ属は、新しいAPG植物分類体系ではレンプクソウ科に移されている。
 樹形は下部からよく分枝し、枝は独特な弧形を描き、高さは2-6mになる。幹の古い樹皮は黒褐色で厚いコルク質があり、深いひび割れが入る。枝は褐灰色で皮目があり、若い枝は緑色。枝に太い髄があり褐色になる。
 葉は対生し、奇数羽状複葉で長さ8-30cm、花のつかない枝の葉は長さ8cmの葉柄を含めて45cmになる。小葉は長さ3-10cm、幅1-3.5cmの楕円形、卵状披針形、広披針形、まれに披針形で、先端は鋭くとがり、基部は円形か円いくさび形になり、短い小葉柄があり、縁には細鋸歯がある。花のつく枝の小葉は2-3対、つかない枝のものは3-6対となる。
花期は3-5月。今年枝の先端に長さ幅とも3-10cmになる円錐花序をだし、小さい花を多数つける。花冠は径3-5mmで5深裂し、ふつう黄白色ときに淡紫色で、かすかに匂いがある。雄蘂は5個で花弁より短い。子房は鐘状で3室からなる。果実は長さ3-4mmになる球卵形の核果となり、6-8月に暗赤色に熟す。中に3個の種子が入る。
 日本では、本州、四国、九州(対馬・甑島・種子島・奄美大島を含む。)に分布し、山野の林縁にふつうにみられ、湿気があって日当たりのよい所に多い。世界では、朝鮮南部、中国に分布する。
 魔除けにするところも多く、日本でも小正月の飾りやアイヌのイナウ(御幣)などの材料にされた。若葉を山菜として食用にすることもある。果実は焼酎に漬け、果実酒の材料にされる。 果実の中には3個の種子があるが、成熟するのは1-2個で、残りは不稔となる。民間薬として使われ、接骨木(セッコツボク)の名は、枝や幹を煎じて水あめ状になったものを、骨折の治療の際の湿布剤に用いたためといわれる。また、古代エジプトでは糖尿病の症状である多尿の治療のために、ニワトコの実や新鮮なミルクを混ぜたものが飲まれていたという記録が残されている。


◇生活する花たち「みつがしわ・ばいも・二輪草」(東京白金台・自然教育園)

コメント (1)
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