10月4日に秋田駒ケ岳を歩いてきたが今までと違うのは、8合目の駐車場までマイカーを乗り入れたことと紅葉の時期に訪れたこと、そして同行者がいたこと。
ハイシーズンにはマイカー規制により路線バスを利用していたが、今の時期の平日は規制がとかれてバスは運休。
規制区間は幅員狭小で急勾配、急カーブの連続でカーブミラーの支柱に65あるカーブの番号が示されている。おまけに駐車場の収容台数は30台ぐらいだろうか、狭いので満車になる前に到着しないといけないので、バスを利用したいところだが週末の天気予報は良くない。
8時前の到着を目標に6時15分に出発しほぼ予定通りに到着したら、線引きした駐車スペースの残りは3台分ほどで滑り込みセーフ。
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県外ナンバーが多く隣の車は『つくば』ほかには『春日部』『滋賀』・・・・『秋田』を見つけたがレンタカーだった。
雲一つない青空を背景に最高峰の男女岳(16437.4m)がそびえているが、綺麗な紅葉と言えない分、
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反対側の笹森山は緑の下地に紅葉が輝いている。
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先週須川岳の紅葉を堪能したため、それ以上のことは期待しないで遠くの山並みが見えることを期待しながら歩き始めた。
同行者は中国で仕事をしている義弟で、冬に帰国した時は一緒にスキーを楽しんでいるが山歩きの道連れは初めて。
向こうでは8千歩が目標のウオーキングや階段上りで足腰を鍛えているが、20歳台に岩手山や早池峰山に登った後は山から遠ざかっていると言うので、八合目(1,310m)⇒男女岳(1637.4m)なら往復で6㎞程度だから大丈夫だろうと歩き始めたら、息を切らすでもなく淡々と歩くので一安心。
男女岳山頂からは彼が見たことのない形の岩手山がくっきり見え『汚い形だ』を連発しながらも持参したiPadで盛んに写していた。
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男女岳から岩手山
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男女岳から男岳 彼方に鳥海山の山頂が
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男女岳から阿弥陀池
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山頂にて
阿弥陀池まで下りたあと足腰に異常がなさそうなので、男岳(1,623m)を往復し横岳(1,583m)⇒焼森(1,551m)⇒八合目(1,310m)と往路と違うコースで下山することを提案したら素直に受け入れられたが、このことで盛りを過ぎた草紅葉に少々がっかりしていた我々が綺麗な紅葉に出会うことになった。
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阿弥陀池から男女岳
男岳では眼下に輝く水深日本一の田沢湖と、雲の上に頭を出している鳥海山の姿に感動した彼曰く『今度は鳥海山に行きたい』、一緒に歩くこちらが音を上げそうだ。
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田沢湖
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男岳から女岳(1,513m) 昭和45年に噴火して以来噴気が続いている
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男岳から小岳(1,409m) 女岳のとなりの可愛い山
風もなく込み合っていないので山頂で早めの昼食と決め、ヤカンでお湯を沸かしながら「3分餅」を柔らかくなるまで茹でて蓋付きの容器に移し、バターを載せてかき混ぜ醤油を垂らして食べたらたらこれが美味で、海苔も持ってくれば良かった。
餅の香りが残るお湯を再沸騰させてカップヌードルに注ぎ三分待ってふたを開け、餅を食べ終わった容器に残ったしょうゆ味の解けたバターをトッピング、これがまた美味。
仕上げの簡易ドリップコーヒーを美味そうに飲んだ彼は山にはまるかもしれない、鳥海山で足手まといにならないよう鍛えないと。
スキーも同行者同士が近いレベルじゃないとお互いにストレスになる、団体で山歩きしている方々は同じようなレベルなのか、誰かが我慢しているような気がしてならないが、余計なお世話と言われそうだ
12時頃食べ終わり下山を始めたら雲が広がってきて朝方の青空が嘘のような眺めに、彼はもう撮影しなしないし安全確保のためとiPadをザックにしまったが、後でまた取り出すことになる。
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振り返れば男女岳、阿弥陀池、避難小屋
自分も花は咲いていないので、移動するたびに変わる風景や部分的な紅葉を見つけながら進むが、タカネスミレが黄色い花を咲かせていたはずの場所で黄色いものが見える。よく見るとタカネスミレの葉が黄色くなって、葉の形を保っていたものだった。
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八合目に向かって高度を下げるにしたがって赤や黄色や橙の紅葉が広がりその中を歩くような地帯に突入したところで、再びiPadの出番だ。
8合目の駐車場がはっきり見えるようになり、駐車台数は半分ほどに減っていたが大型車用の区画にも何台か止まっており相当混雑したことがうかがえる。
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駐車場と曲がりくねった車道の一部も見える
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振り返れば
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又振り返れば
歩行距離は8kmほどで自分にとっては最適、彼にとっては物足りなかったようだが『若い時登った岩手山はひたすら頂上を目指して歩き、苦しくて途中の風景など見る余裕がなかったが今回は楽しかった』と言ってくれたので有難かった。
途中温泉に寄って汗を流し帰宅後はビールで乾杯し、いい気分で酔うまで道連れの山歩きだった。