令和元年5月13日快晴の天気予報に誘われ、早池峰山(1917m)も考えたが花がまだなようなので姫神山(1123m)に登ってきた。
代表的な一本杉コースから入山したが前回(4月23日)から2週間以上経っておりすっかり春の装いで、登山口のサクラが綺麗に咲いており爽やかな風に足取り軽く歩きだし振り返れば岩手山(2038m)がくっきり見えるのが嬉しい。
早速スミレとエンレイソウの出迎えを受けて、同定するのに苦労しそうだと思いながらも撮影してしまう。
シロバナエンレイソウ(ユリ科)は純白なので分かりやすく
それ以外は色の濃淡でエンレイソウ(ユリ科)とムラサキエンレイソウ(ユリ科)に区分され、これはムラサキエンレイソウだろう。
面倒なスミレ科だがこれは地上茎があることと花の色と大きさからニョイスミレ(別名ツボスミレ)と思われるが、ミヤマを冠するのかどうか判断できない。(昨年は日当たりが良いのにヒカゲスミレとしていた)
これも地上茎があり葉の形と花の色から、タチツボスミレと思われるが、オオバタチツボスミレとオオタチツボスミレと言うものもあるそうなので断定できない。
これは地上茎がなくて葉が細長ければスミレだが、そうではないのでスミレサイシンであろう。
これは斑入りの葉を持つ地上茎がないものだが分からない、フイリ〇〇スミレ(丸の数は?)なのだろう。(去年はフイリミヤマスミレとしていた)
地上茎があって距が目立つのでナガハシスミレ(テングスミレ)だろう。
ニリンソウは良く知られているが(二輪草という楽曲もある)イチリンソウとサンリンソウもあるそうで、イチリンソウは一つしか花を付けず暖地植物の仲間なそうなので、今日見たものは寒さに強い北方系のニリンソウかサンリンソウであるが、単純に花が二つか三つかで分けられない。
今のところニリンソウ
これは花が三つ咲きそうだ
ニリンソウもサンリンソウも花の数が一つの場合も二つの場合もあり、おまけに三つの場合もあるのでややこしくて同定のしようがない。
標高の高い場所では一つの花であるが下るにつれて二つ目のつぼみが見え始め、更に下る二つの花が咲いており正にニリンソウ、そして三つ目のつぼみを持つニリンソウもちらほらと見えてくると、ニリンソウなのかサンリンソウなのか考えることは止めて花の様子に着目した。
まず気付いたのは白い花びらの一部がピンク色で綺麗だなと思ったことと
花びらが5枚、6枚、それ以上と様々なことだったが、帰ってから調べたら白い花びらと思っていたのは花弁ではなく萼片であり、時として元の色緑色に先祖返りしていたり萼片の外側が紅色を帯びることがあるというが、萼片の数については記述が無かった。
これは萼片が多い
カタクリのことを木の葉が広がる前の雑木林で真っ先に花を開き、すぐに地中に姿を消してしまうので「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ぶことを知っていたが、これらのキンポウゲ科のこともそう言うらしい。
そのカタクリ(ユリ科)だが一本杉コースに咲いていた花は、先週鞍掛山で見たものよりはるかに大きいものが多かったが数はさほどではなく、こわさかコースの方が沢山咲いていると教えられたのでそちらを下りたところ、沢山のカタクリとニリンソウ(サンリンソウ)も見ることが出来た。
一本杉コースのカタクリ これだけだと大きいことが分からない
こわさかコースのカタクリ 普通?サイズで数が多い・・・・これでは分からない
数は少ないが良く目立つ鮮やかな黄色い花は、キジムシロ、ミツバツチグリ、ヘビイチゴ(何れもバラ科)と混同しやすいが三裂する小葉の形からコキンバイ(バラ科)だろう。
これはヒメイチゲ(キンポウゲ科)で間違いないが白い花弁ようなものは萼片が変化したもので、キンポウゲ科にはこのようなものが多いようだ。
ほかには、ヒトリシズカ
オオカメノキ
を見ることが出来たが昨年(5月16日)に比べて花は少なかった代わりにとびっきりの展望を頂いた。
岩手山を中心に
左に烏帽子岳(乳頭山)(1487m) 秋田駒ケ岳(1637)が続き
烏帽子岳(乳頭山)にズームイン
秋田駒ケ岳にズームイン
更に和賀岳(1440m)や焼石岳(1547m)までは確認できるが須川岳(栗駒山)(1627m)は見えない。
右に目を転ずれば八幡平(1613m)から前森山(安比高原スキー場)(1305m)までの山なみが見え
その中で茶臼岳(1578m)の三角形のピークが良く目立つ。
更には双耳峰の七時雨山(1060m)とその右奥には八甲田連峰が白く見えており、右端の綺麗なピラミッドが高田大岳(1552m)と思われる。
八甲田連峰
岩木山(1624m)と鳥海山(2236m)は見ることが出来なかったが、山頂に居合わせた人たちが「今日は最高だね」と口々に感動していたところに、今日も登ってきたと思われる人物がやってきたので「毎日登っている方ですか」と尋ねたら「そうだ」と答えるので、「一日に2回も3回も登っている方もいるそうですが」振ると、案の定「俺のことだ」と返ってきた。
それで最近新聞に登場した6000回を目指している超人と判明し、山頂滞在2分くらいでそそくさと下山する後姿をみんなで拍手して見送った。
東側の早池峰山(1917m)も良く見え残雪も少ないようだが、登山道は近年になく多いそうだ。
下山は勧められた通りこわさかコースを選択、切れ目なく現れる花々に癒されながら一本杉コースの駐車場に戻り充実した山歩きを終えた。
最後の車道歩きから姫神山
超人さんに聞かないでしまいましたが6,000回は近いと思います、新聞に出ると思いますのでその時はお知らせします。
カメラについては概ね満足しておりますが、様々な機能を使いこなせないことが不満ですし、レンズ保護のためにプロテクター(フィルター)が外れやすいことが気になります。
正確にはプロテクターを装着するためのアダプターがカメラから外れやすいもので、アダプターはねじ込み式ではなく、切り欠き部を合わせて5mmくらい回すと固定される仕掛けですが、何かの拍子に外れる方向に動くのです(プロテクターをねじ込む方向がアダプターを外す方向)。
実はこのアダプター、Cannonの純正品ではなくNEEWER(中国)製でそのせいでもなさそうですが、驚くほど安かったので我慢します。
カメラ本体の機能、特に遠くのものが近くに来るズームに驚いておりますし、小さな花を写す時も重宝しておりますが、ピントが合っていない場合もあります。
今回、遠くの山は三脚を使いタイマーで撮影しましたが、もっと綺麗に写せるように工夫したいです。
足元の花は、腹ばいになって写したいのですがそうもいかず、しゃがんでモニターを斜め上から見てシャッターを押すわけですが、狙った花ではなく周囲の葉に焦点が合ってしまう場合もあります。
主にオートモードで写しますが、花に近づくときはオートではなく絞りを設定(シャッター速度はオート)してみてオートと比較してみますがよくわかりません。
シャッター速度を設定し絞りは自動とすること、両方を設定することもできるようですが使いこなせません。
自宅周辺で様々やってみて機能を熟知して、山に入ったら自然に最適な設定ができるようになることが理想かなと思いますが時間がかかりそうです。
姫神山登山、お疲れさまでした。
先月、同じコースを歩きましたので、懐かしく拝見しました。
といっても私の時は雪で景色はなかったし、お花も見えず、出逢った人は超人さんただ一人でした。
その超人さんですが、私がお話したときは6000回まで後24回と言われていましたが、果たして今は後何回になりましたかね。
そして、新しいカメラの使い勝手はいかがですか?
お花も、遠くの山もきれいに見えますね。
岩手山が間近に見えますね。
たくさん近くに山があっていいですね。
安全で、楽しい山歩きをお続けくださいませ。