安倍晋三元首相の国葬の企画・演出の業務について、一社だけ入札に参加した東京都江東区のイベント会社「ムラヤマ」が1億7600万円で落札しました。
同社は2015年3月以降、5年連続で「桜を見る会」の会場設営業務を落札しており、17~19年の会では入札前に内閣府と打ち合わせしていたことが発覚しております。
以上は3日(土)の記事からで、今日の記事には松野官房長官の弁明「事前の個別打ち合わせを含め特定の業者に便宜を図った事実は一切ない」が載っていましたが、やはり何かあると思うのが自然ではないでしょうか。
本来の「サクラ」とは違う意味で使ったのでどうかなと思いましたが、一緒に投句した「ムラヤマに入札一社でサクラサク」と「一社だけ礼節受けて入札し」を押しのけて、こちらが選ばれました。
わかりやすい句でした。サクラの意味もよく理解できました。
応札した企業が1社だけで、サクラすらなかったのは、いかに国と受注した企業とが密接であったかということですね。
本日、官房長官から、国葬にかかる警備や要人接遇などの費用が、合わせて16.6億円だと発表されました。
当初は葬儀が終わってから発表する腹づもりだったようです。それが、野党の追及で事前に発表せざるを得なくなったものです。
また、当初読売新聞の調査結果だけが国葬に賛成が反対を上回っていましたが、最新の調査では読売新聞を含めてすべての社で反対が多くなっています。
亡くなった方を悪く言わないのが日本の常です。
しかし、元総理に関しては、亡くなった後でも疑惑について論じないわけにはいきません。
旧統一教会にもっとも近かった議員とも言われていて、その点でも無関心ではいられません。
検索したところ、創業120年の老舗で1966年に来日したビートルズの公演の舞台を制作したとあり好感を抱きましたが、いつから国の行事に参入するようになったのでしょうか。
中曽根元首相の内閣・自民党合同葬、東日本大震災10年の追悼式、秋篠宮さまの立皇嗣の礼なども受注していたそうですが、公明正大な入札によっての契約なのか勘繰りたくなります。
そして、16億円を超える総額が発表されました。これは、結果として増額になった時に驚かせないための額なのか、努力して減額しましたと言うため水増しした額なのか。
いずれにしても、一人の葬儀のためにかける金額としては大きすぎるように思います。吉田茂氏のように、後年に評価が固まってからならいざ知らず、悲劇的な最期の印象が強い間に決めた国葬、もう後には戻れない岸田首相なのか。
国葬を取り下げて自民党葬にでもすれば、いい意味で歴史に名を残すように思います。弔意の強制云々など口にしないでも、国民自らが自然に弔意を表すのが国葬ではないでしょうか。
そんなことを考えていますが、五七五に納めるのは困難です。