JR各社の無人駅が増えており、全6社の計4368駅のうち58%を占めているそうです。利用客減少や駅員不足を背景に採算を確保したい思惑と、利便性や安全性へのニーズがぶつかり合い、ジレンマを抱えているとのことで次の事例に着目しました。
7月1日に無人駅となった大分市の日豊線大在(おおざい)駅の利用者は、台風の影響による減便ダイヤについて、遠隔放送での運行案内が少なくて心細さを感じたとのことですが、JR九州は朝夕には特急列車も止まり利用者の数は同社中上位のこの駅について、「利用状況を考慮した」と説明するのみ。
同じ日豊線の津久見駅では昨年12月、駅員が不在の時間帯に視覚障害者が線路上で列車にはねられる事故が起き、JR九州は駅員を置かない場合はカメラやインターホンを導入するほか、補助が必要な際は担当者を派遣するとしているが、事前連絡が必要。
両方とも無人駅の割合が59%のJR九州の事例ですが、JR四国は81%、JR北海道は71%となっており、似たような事例があるかもしれません。
このような状況を「見きり発車」と捉えたものの、「どうなのかなあ?」と不安を抱えながら見きり発車の投句でしたが、振り落とされなくて良かったです。
なお、無人化回避の取り組みも紹介されており、内房線江見駅(千葉県鴨川市)の駅舎を建て替え、近くの郵便局が移転し、局員が乗車券販売など窓口業務を兼務しているそうです。