先月の17日には長靴で雪中行軍した鞍掛山(897m)、花も咲き始めただろうと行って来た。
駐車場には20台以上の車を確認したが、若者の姿は少なく老老男女が多いような気がする。
下界では散ってしまった桜も咲いている。
歩き初めて最初に見かけたのがスミレ。
スミレは似たような花が多くて見分けるのが面倒なのだが、改めて物の本(岩手の野草百科 澤口たまみ著 岩手日報社)を読んでみると、見分けるときの第一チェックポイントは地上茎があるかないかで、花や葉が根元から一斉に出ている(地上茎がない)か枝分かれして出ている(地上茎がある)かを見るのだという。
これは地上茎をしっかり確認できたので、地上茎のあるタイプの代表といわれる、タチツボスミレで間違いないだろう。
これは後ろに突き出している距(きょ)と呼ばれる花びらの一部が目立っているので、ナガハシスミレかなと思うのだが、あるはずの地上茎が確認できないので同定は挫折した。
これはアズマイチゲに似ているがキクザキイチゲ、よく似ているが葉の切れ込みが少なく白い花しか咲かないのはアズマイチゲで、キクザキイチゲは白から紫まで変化があるそうだ。薄い青の花も撮影したが写りがいまいち。
今回はカタクリの開花を期待していたが上手い具合に沢山咲いており、周辺のマイヅルソウはただいま準備中。
岩手山の雪も少なくなった
カタクリの花盛り
エンレイソウとシロバナエンレイソウはどちらも咲いていたが、シロの方が多かったような気がする。
下山して登山口間近で発見し何だろうと思っていたら、通りかかったグループの人たちがツバメオモトと教えてくれたもので、最近盗掘などで数が減っており珍しいと感激していたが登山道のすぐそばで心配だ。
今日は山頂での昼食時から下山するまで道連れの方と話す機会に恵まれ、その方のお話で印象深かったこと紹介すると、鞍掛山から岩手山を眺めて岩手山に登るモチベーションを高めて、岩手山でトレーニングを積んで3000m級の山に登るのだそうだ。
3000m級の山なみを見ながらの尾根歩きが好きで、人家などの人工物は見たくないと言い、下界が見える休憩スポットで立ち止まることなく歩くので登山口までお付き合いした。
これはおまけ 小岩井農場付近は菜の花が見頃だった。
今日は早池峰山の登山口を経由する主要地方道の冬期通行止めが解除されたので、来週は天気予報をみながら2000級の早池峰山を目指そうかと思う。