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はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

生駒修験の行場 大原山ハイキング(前)

2025-05-09 18:15:15 | 山歩き
大原山(おおはらやま)は生駒山の一つ南にあるピークですが、今回はじめて登りました。
大原山という存在も知らなかったのですが、登ってみるとなかなか面白い山でした。
大阪側からも登れますが、今回は奈良県側から登りました。

登山口を10時21分に出発です。


立派な地蔵尊がいらっしゃいました。


振り返ると立派なお家が並ぶ鳴川の集落でした。


20分ほどで千光寺に到着です。


千光寺は、修験道の祖・役小角が大峯山を開く前に修行したことから「元山上」と呼ばれています。


険しい岩場を利用した表行場、裏行場は今も山伏の修行の場だそうです。


役小角の像が並びます。


こんなに並んでいるところを見たのは初めてです。


十三重の石塔もありました。


棚田の所から山道に入って行きました。行場は厳しそうなので通るのはやめました。


生駒山らしい道を進みます。


信貴生駒スカイラインを超えると、頂上も近いです。


大原山(522m)に到着です。頂上は「府民の森」という広い公園でした。


頂上から少し行ったところに「ぼくらの広場」がありました。


そこからは大阪平野の大眺望が広がります。


登頂のご褒美の大展望を楽しみます。


遠くは明石海峡大橋まで眺めることができました。


梅田のビル群もよく見えました。


眼下にまっすぐ伸びているのは近鉄奈良線です。まっすぐに下りて行けば瓢箪山駅です。


北側には生駒山のテレビ塔群が見えました。こちらを下りて行けば暗峠です。


このまま奈良県側に下りていく予定でしたが、ツツジ園が綺麗との情報を得たので、大阪側に20分ほど下りて行きました。


今回はここまでです。

※歩いた日 2025.5.7

熊野古道 中辺路を歩く(3)

2025-05-03 19:05:05 | 山歩き
念願だった熊野古道を歩くことができましたが、はっきり言って登山でした。
今回はわずか12キロ程を歩いただけなのですが、その過酷さが良くわかりました。
あらためて、昔の人はすごいなと思いました。

熊野古道は「修行の道」と言われる通り、どこまでも登り道が続きます。


それでも、古道らしい道は歩いていても楽しいです。


あいかわらず西洋人が追い抜いていきます(笑)


そしてやって来たのが十丈(じゅうじょう)王子跡です。


江戸時代には茶屋もあったそうです。ベンチがあったので休憩しました。


スタンプも押せました。


道が細くなりました。


小判地蔵です。小判を口にくわえたまま亡くなった巡礼者を弔ったものと言われています。
昔は旅の途中で倒れる人も多かったのでしょう。


悪四郎屋敷跡ですが、こんな所にも人が住んでいたようです。


きれいなツツジ?でした。


左が切れ落ちたようなところもありました。


まだ登ります。


そして今回歩いたコースの最高地点の上多和(うわだわ)茶屋跡に到着です。標高は687mでした。


見上げると背の高い杉が多かったです。


なだらかな道が続きます。これからは下りばかりです。


林道まで下りて来ました。ここを横切ります。


ここから大坂本王子跡に向かって一気に300mほど下りて行きます。


膝にくるような急な坂道でした。


こんな橋で川を渡ります。


そして大坂本(おおさかもと)王子跡に到着です。


下りてきた坂を見上げました。この坂が、「大坂本」と言われる所以だそうです。


大坂本王子跡には、石造りの笠塔婆がありました。


今回最後のスタンプです。


大坂本王子跡から少し歩けばで本日のゴール地点の「道の駅熊野古道中辺路」に到着です。時刻は15時20分でした。


振り返ると、歩いて来た道(左側)と、次に歩く道(右側)です。牛馬王子まで800mとありました。


バスの時刻までゆっくりとしました。道の駅には牛馬童子のレプリカがありました。


4時13分発のバスでしたが、10分ほど遅れてやって来ました。20分ほどで出発点の滝尻王子に戻りました。


今回は中辺路の最初の部分を歩きましたが、熊野本宮大社まではまだ27.7kmもあります。
1日では無理なので、適当な所で刻んで歩くことにしましょう。

今回のヤマップでの活動データです。
タイム06:14 距離11.6km のぼり998m くだり754m でした。

※訪問日 2025.4.29

熊野古道 中辺路を歩く(2)

2025-05-02 19:05:05 | 山歩き
今回私たちが歩いている中辺路(なかへち)は、熊野街道の中でも一番たくさんの旅人が歩いた道のようです。
旅人の切れ目がなく行列ができた様子から「蟻の熊野詣」と例えられました。
後白河上皇や後鳥羽上皇、藤原定家や和泉式部などの上皇や女院、そして庶民もここを歩いたそうです。
京都から大阪、和歌山を経過して田辺までの紀伊路を歩き、そして中辺路を歩いて熊野に向かいました。
20日〜25日にもわたる大旅行だったようです。

その中辺路を歩いています。


民家が見えて来ました。高原(たかはら)の集落も近いようです。


ここまでは樹林の中を歩いて来ましたが、空が開けて気持ちが良いです。


高原という地名だけあって眺めが良いです。


大木が現れました。


高原熊野神社です。歴史のある神社のようでした。


このクスノキの大木は1000年を超えているそうです。


スタンプをいただきました。


熊野古道にもどります。


高原熊野神社からすぐの所に高原霧の里休憩所がありました。


ここからは展望が楽しめます。目の前が棚田になっています。


右手遠くには果無山脈が見えました。小辺路が通っているあたりです。


しっかりと休憩をして出発です。しばらくは旧旅籠通りを進みます。


この道が意外と急で足にきます。


桜が咲いていれば絵になる風景でした。


ユーチューブでも見たお菓子の無人販売所がありました。


熊野古道らしい景色が現れました。


杉林の中を石畳の道が続きます。


謎の建物です。


緩やかそうな道ですが、平均して登り基調の道が続きます。


大門王子跡まであと100mです。


大門王子跡に到着です。


大門というぐらいなので、ここにかつて門があったのでしょうか。(熊野本宮の鳥居があったと言われています)


今回4つ目のスタンプです。


もうずいぶん歩いてきたように思いましたが、このあたりで今回予定している行程の半分でした。
この先も、まだ標高を上げるようです。

<つづきます>

※訪問日 2025.4.29

熊野古道 中辺路を歩く(1)

2025-05-01 19:05:05 | 山歩き
憧れであった熊野街道 中辺路(なかへち)をやっと歩くことができました。
今回は、滝尻王子から牛馬童子手前の道の駅まで約12キロを歩きました。
一般的には滝尻王子から一泊〜二泊して熊野本宮大社をめざすようです。
しかし、私たちは(私とMさんご夫婦)は、刻みながら本宮をめざすことにしました。

今回のスタート地点の滝尻(たきじり)王子です。大阪を車で6時半に出て、9時前に到着しました。


今回のルートです。滝尻王子を出発します。(田辺市熊野ツーリズムビューローの地図より)


中央あたりにある大坂本王子の少し先の道の駅(バス停)をめざします。


まずは滝尻王子宮にお参りです。


今回はお楽しみとしてスタンプを押しながら歩きます。


押印帳は滝尻王子にある熊野古道館で100円で購入できます。


滝尻王子のスタンプです。


9時17分。滝尻王子を出発です。


いきなり急な坂道が待っていました。はっきり言って登山です(笑)


胎内くぐりです。女性がくぐると安産できるそうです。私は遠慮しました(笑)


こちらは乳岩です。


乳岩の説明です。


標識があるので道に迷うことはありません。


しかしこんな道を上皇や貴族たちがよく歩いたものです。
ただ本当に歩かれたのか、輿に乗っていたのかはよくわかりません。


不寝(ねず)王子跡に到着です。


きれいに押せました。


王子とは熊野権現の子とされる御子神(みこがみ)で、熊野権現の分身として熊野参詣路の道中に祀られた社のことです。


西洋人のカップルに抜かれました。彼等は足が長いし歩くのも速いです。


激登りが続きます。熊野古道は修行の道である事を痛感しました。


木の根っこが良い雰囲気でした。


道はほぼ樹林帯の中を行きます。この日は晴天で木漏れ日が美しかったです。


出発してから約50分、一つ目のピークの剣ノ山(371m)に到着です。


しばらくはゆったりとした道を進みます。ツツジがきれいでした。


次のピーク飯盛山に到着です。ここには展望台がありました。


展望台からの景色です。


見えている道路は国道311号です。


噂には聞いていましたが、西洋人が多いです。今回、道中で出会った9割以上が外国人でした。(中国人?も多かったです)


気持ちの良い下り坂です。


石畳の道の先に舗装路が見えて来ました。


舗装路を横切ります。矢印に従って進みます。


針地蔵尊です。


再び急な登りです。仕方がないことですがアップダウンが多いです。


新緑が疲れを癒してくれました。


今回はここまでです。

※訪問日 2025.4.29

不思議な風景の屯鶴峯(どんづるぼう)を歩きました

2025-04-24 17:05:05 | 山歩き
屯鶴峯(どんづるぼう)は名前も変わっていますが、景色も変わっています。
白い凝灰岩が、鶴が屯(たむろ)しているように見えることから名付けられたそうです。
大阪と奈良の県境にあり、私もすぐ横をよく通っている場所です。

近鉄南大阪線の線路脇に屯鶴峯の駐車場があり、そこから少し歩くと登山口があります。


ここは、ダイヤモンドトレールの起点でもありました。


駐車場のすぐ横を近鉄電車が走ります。


屯鶴峯の案内板がありました。


少し歩くと屯鶴峯らしい風景が見えてきました。


この風景は1500万年前の二上山の噴火により生まれたようです。


その二上山がよく見えました。そうなんです二上山は火山活動で出来た山なのです。


登山口から30分ほどで西峰に着きました。
ここを下りていくと地下壕があるようなので行ってみました。


そしてやって来たのが地下壕です。


第二次世界大戦末期、日本軍が地下壕を網の目のように掘ったらしいのです。
専門部隊が300人態勢で約2ヶ月間掘り続けたようです。


しかし、軍事施設が完成する前に終戦を迎えたとのことです。
戦争遺産がこんな所にあったなんて全く知りませんでした。


再び頂上をめざして登ります。ヤマツツジが咲いていました。


そして、最高峰に登頂です。標高154m の堂々たる低山です(笑)


頂上からの眺望です。


奈良盆地の左に見えるのは先月登った竜王山でしょうか。


二上山では新緑がはじまったようでした。これからの山歩きが楽しみです。


頂上から登山口に戻る道で屯鶴峯の風景が待っていました。


最近は〇〇アルプスと呼ばれる所をよく歩いていますが、ここもそう呼ばれてもいいような風景でした。


当然足元は滑りやすいので要注意です。


鶴がたむろするとはこのような景色でしょうか。


約1時間半ほどのハイキングでしたが、火山活動が創り出した不思議な風景と昭和の歴史を楽しむことができました。


※歩いた日 2025.4.22