昨日は一日雨模様だったが外に出る用事があり車で出掛けた。街中は方々で桜が八分咲きで確実に春である。少し遠回りをして勤めていた場所を通ってみた。ソメイヨシノの並木があり桜のトンネルがもう少しで出来上がる。都内にあれば名所になって人が溢れるだろうが土曜の工業団地は車も桜を見る人もなく静かなものである。40年近く前新しく造成されたこの内陸型の工業団地に一番に進出した。当時まで造成は途中であり進出企業もチラホラ、赤土の台地という感じだった。造成地内の整理された道路にはか細い並木が植えられていた。ところが今では立派な桜並木になり、工業団地全体は森の中に埋もれたようになった。振り返れば自身の40年はあっという間で当時はむき出しの台地がこんなになるとは想像もしていなかった。樹々の成長は意外と早いものである。次は並木の路肩に植えられているサツキが赤、白、ピンクの花を咲かせる。こちらは毎年同じことを繰り返すが手入れされた並木だからこそ変わらぬ景色を齎してくれる。
立派になった並木通りとは逆に工業団地自体は年老いてきた。当初はハイテク企業の誘致を目論んでいた自治体だが地下水が使えない、中途半端な田舎で従業員が集まらないことが最大の要因で最終的には企業の物流拠点のような様相になった。平日でも大型トラックの出入りは多いが人は疎らである。変化しないと思われる環境も30、40年前と比べれば明らかに変わっている。4月は新入社員になる人も多いだろう。しかし殆どの人は思い描いていた職場とは違う事に悩む。昔は5月病とかいってある意味精神的に不安定になる人が多かった。美しいサツキは咲くが憂鬱は募る。挙句3ヵ月程度で辞める人もいる。しかしそれは明らかに早とちりである。憂鬱の原因は長続きしない。振り返ると何であんなことに悩んでいたのだろうと思う時が必ず来る。子供の頃を思い出して何であんな些細な事を悩んでいたのだろうと思う事と同じである。日々目には見えないが刻々と環境は変化している。貴方の努力如何に関わらずである。樹々は30年くらい経ってから大きな変化に気付くが人生では最低3年、石の上にも3年である。この3年は三年間という具体的期間ではなく「ある程度の長い年月や期間」の比喩である。「はじめはうまくいかなくても、しばらく我慢する覚悟を持て」という意味だが取り敢えず三年間は我慢してからでも遅くはない。3年経って分ることは結構あり、裏返せば3年では何も分っていない、経験からそう思う。
立派になった並木通りとは逆に工業団地自体は年老いてきた。当初はハイテク企業の誘致を目論んでいた自治体だが地下水が使えない、中途半端な田舎で従業員が集まらないことが最大の要因で最終的には企業の物流拠点のような様相になった。平日でも大型トラックの出入りは多いが人は疎らである。変化しないと思われる環境も30、40年前と比べれば明らかに変わっている。4月は新入社員になる人も多いだろう。しかし殆どの人は思い描いていた職場とは違う事に悩む。昔は5月病とかいってある意味精神的に不安定になる人が多かった。美しいサツキは咲くが憂鬱は募る。挙句3ヵ月程度で辞める人もいる。しかしそれは明らかに早とちりである。憂鬱の原因は長続きしない。振り返ると何であんなことに悩んでいたのだろうと思う時が必ず来る。子供の頃を思い出して何であんな些細な事を悩んでいたのだろうと思う事と同じである。日々目には見えないが刻々と環境は変化している。貴方の努力如何に関わらずである。樹々は30年くらい経ってから大きな変化に気付くが人生では最低3年、石の上にも3年である。この3年は三年間という具体的期間ではなく「ある程度の長い年月や期間」の比喩である。「はじめはうまくいかなくても、しばらく我慢する覚悟を持て」という意味だが取り敢えず三年間は我慢してからでも遅くはない。3年経って分ることは結構あり、裏返せば3年では何も分っていない、経験からそう思う。