太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

大谷の功罪

2023-03-27 09:06:29 | 日記
 本当によく降った。3日間連続雨だった。しかも止む間もなく連続だ。豪雨ではなく静かな雨だったが花見は出鼻を挫かれただろう。今日は雨も止んで曇り空。何となくスッキリとはしないが庭を見て驚いた。狭い庭ではあるがこの3日間で驚くくらい雑草が芽を出している。じっと眺めていると伸びるところが見えるのではないかと思う程である。4月になれば少しばかりの野菜の苗を買って植えるつもりだ。
 春の選抜野球も佳境に入り、大相撲では霧馬山が初優勝を果たし、もうすぐ日本のプロ野球も開幕する。ところがどのスポーツも大谷選手のWBCでの活躍の余韻が残っており霞んでしまう。今月末からMLBも開幕するが大谷選手が活躍するとまた全て持っていかれてしまう。スポーツ界ご難の時代である。勿論世界的に活躍するスポーツヒーローヒロインが出てくれば別だが残念ながら見当たらない。昭和の時代、振り返れば栃若が居り、力道山、王長嶋、大鵬、白鵬と続きTVに夢中だった世代には懐かしい人ばかりである。しかし今はアニメやゲームの中にヒーローは埋没しこれがと思う者はいないのが昭和生まれの現実である。ところが突如現れた大谷選手はかっての日本人メジャーリーガー像を一変させた。WBCではチームメートだけでなく家族までを巻き込んで注目された。他のスポーツの影が薄くなるのは仕方のないことだろう。
 勤めていた頃にもドラマはあった。同い年の男だが事業欲が半端なくあれよあれよと言う間に重役にまで昇り詰めた。当然大勢の取り巻きが出来て我が世の春を謳歌していた。背景にはオーナーに物凄く可愛がられていたこともあり事業のためには手段を択ばずの強引さもあった。オーナーもその事業意欲を買っていたのだろう。ところがあることで法に触れるようなことをやっていたことが発覚し会社の名誉を棄損したということで首になった。オーナーの前で泣いて許しを請うたとの話もあったがカリスマオーナーはある意味冷徹であっさり切ってしまった。取り巻きも連座したこの1件は「一将功なりて万骨枯る」と言われた大事件だった。ダークヒーローだったと言えなくもない。MLBにも禁止薬物疑惑やバットの細工などで地に落ちたダークヒーローは居た。大谷選手にはあり得ないだろう。多分自分がヒーローだとは思っていない。ひたすら野球好きの少年である。ノーベル賞作家のカズオイシグロ氏が言っている。「周りの人たちが称賛してくれることを期待しながら行動を起こしてはいけない」「一生懸命に努力を重ねて結果を出したとしても、それを他人が認めてくれないかもしれないし、ほかの人の手柄になるかもしれない。もしかしたら感謝されてもすぐに忘れられるかもしれない。つまり、称賛を求めることをモチベーションにしてはいけない。」「正しいと思うことを、いいカタチで成し遂げることができたという自分の中の達成感こそが大切なのだと。」「ノーベル賞までいただきましたが、その生き方は今も変わりません」と。


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