この撫子は、秋の七草の一つである。これまで、秋の七草の幾つかを此のプログに紹介してきたが、この撫子については、紹介するのを忘れていたような気がする。そこで遅ればせながら、知人のところに咲いていた鉢植えの撫子を此処で紹介したいと思う。この写真の撫子は、多分に園芸品種だと思うが、遅咲きの種類のようである。
この撫子は、万葉詩人に良く詠われている。それは、花そのものは勿論、いろんな譬えにも用いられている。何故斯くも引用されているのか不勉強で良くわからない。何れにしても、詩に詠まれるような貴重な花のようである。
撫子(なでしこ)・撫子(なでしこ)科。
・学名 Dianthus superbus var. longicalycinus
(河原撫子)
Dianthus : ナデシコ属
superbus : 気高い、堂々とした
Dianthus(ダイアンサス)は、ギリシャ語の
「Dios(ギリシャ神話の神、ジュピター)
+ anthos(花)」が語源で、
”ジュピターの花”の意味。
・6月頃から8月頃にかけて開花。
・ピンク色の可憐な花。
縁がこまかく切れ込んでいる。
我が子を撫(な)でるようにかわいい花で
あるところからこの名前に。
・早咲きと遅咲きがある。
・よく見られるのは
「河原撫子(かわらなでしこ)」。
河原に生えるとも限らないがなぜかこの名前。
野、山、高原どこででも見かける。
どちらかというと日当たりのよい草原・・。
・この撫子を代表とするダイアンサスの花には
英名で「ピンク pink」の名前があり、
「輝く目」の意味がある。
ピンクという色の語源はこの花にあるらしい。
・中国から平安時代に渡来した、
唐撫子(からなでしこ:石竹)に対して、
在来種を大和撫子(やまとなでしこ)と呼ぶ。
日本女性の美称によく使われる。
・秋の七草のひとつ。
・4月25日の誕生花(美女撫子)
8月11日の誕生花(河原撫子)
・花言葉は「長く続く愛情」(美女撫子)
「貞節」(河原撫子)
・「野辺(のへ)見れば 撫子の花 咲きにけり
わが待つ秋は 近づくらしも」 万葉集 作者不詳
「秋さらば 見つつ偲(しの)へと
妹(いも)が植えし 屋戸の撫子
咲きにけるかも」 万葉集 作者不詳
「わが屋戸に まきし撫子 いつしかも
花に咲きなむ なそへつつ見む」 万葉集 大伴家持
「久方の 雨は降りしく 撫子が
いや初花に 恋しきわが背」 万葉集 大伴家持
「うら恋し わが背の君は 撫子が
花にもがもな 朝な朝(さ)な見む」 万葉集 大伴池主
「草の花は、なでしこ。
唐のはさらなり、大和のもいとめでたし」 枕草子 清少納言(せいしょうなごん)
「ゆかしくば 行きても見ませ 雪島の
巌に生ふる 撫子の花」 金槐和歌集 源実朝
「御地蔵や 花なでしこの 真中に」 小林一茶
(季節の花 300から引用)
今日の誕生日の花:イヌタデ、赤のまんま 花言葉:あなたのために役立ちたい
今日の一句:我が心やさしくなりぬ赤のまま 山口青邨
(NHKラジオ深夜便から引用)
この撫子は、万葉詩人に良く詠われている。それは、花そのものは勿論、いろんな譬えにも用いられている。何故斯くも引用されているのか不勉強で良くわからない。何れにしても、詩に詠まれるような貴重な花のようである。
撫子(なでしこ)・撫子(なでしこ)科。
・学名 Dianthus superbus var. longicalycinus
(河原撫子)
Dianthus : ナデシコ属
superbus : 気高い、堂々とした
Dianthus(ダイアンサス)は、ギリシャ語の
「Dios(ギリシャ神話の神、ジュピター)
+ anthos(花)」が語源で、
”ジュピターの花”の意味。
・6月頃から8月頃にかけて開花。
・ピンク色の可憐な花。
縁がこまかく切れ込んでいる。
我が子を撫(な)でるようにかわいい花で
あるところからこの名前に。
・早咲きと遅咲きがある。
・よく見られるのは
「河原撫子(かわらなでしこ)」。
河原に生えるとも限らないがなぜかこの名前。
野、山、高原どこででも見かける。
どちらかというと日当たりのよい草原・・。
・この撫子を代表とするダイアンサスの花には
英名で「ピンク pink」の名前があり、
「輝く目」の意味がある。
ピンクという色の語源はこの花にあるらしい。
・中国から平安時代に渡来した、
唐撫子(からなでしこ:石竹)に対して、
在来種を大和撫子(やまとなでしこ)と呼ぶ。
日本女性の美称によく使われる。
・秋の七草のひとつ。
・4月25日の誕生花(美女撫子)
8月11日の誕生花(河原撫子)
・花言葉は「長く続く愛情」(美女撫子)
「貞節」(河原撫子)
・「野辺(のへ)見れば 撫子の花 咲きにけり
わが待つ秋は 近づくらしも」 万葉集 作者不詳
「秋さらば 見つつ偲(しの)へと
妹(いも)が植えし 屋戸の撫子
咲きにけるかも」 万葉集 作者不詳
「わが屋戸に まきし撫子 いつしかも
花に咲きなむ なそへつつ見む」 万葉集 大伴家持
「久方の 雨は降りしく 撫子が
いや初花に 恋しきわが背」 万葉集 大伴家持
「うら恋し わが背の君は 撫子が
花にもがもな 朝な朝(さ)な見む」 万葉集 大伴池主
「草の花は、なでしこ。
唐のはさらなり、大和のもいとめでたし」 枕草子 清少納言(せいしょうなごん)
「ゆかしくば 行きても見ませ 雪島の
巌に生ふる 撫子の花」 金槐和歌集 源実朝
「御地蔵や 花なでしこの 真中に」 小林一茶
(季節の花 300から引用)
今日の誕生日の花:イヌタデ、赤のまんま 花言葉:あなたのために役立ちたい
今日の一句:我が心やさしくなりぬ赤のまま 山口青邨
(NHKラジオ深夜便から引用)