かわいらしいでしょう。近くのスーパーで売られていたガーベラです。これは6月の初めに撮った写真で、少々季節がずれるかもしれませんが、とてもきれいだし、おもしろいガーベラなので、ここで取り上げることにしました。
でもかわいらしいからと言って花をなめてはいけません。キク科の植物というのは、甘くないのです。いつも冷静に人間を見ていて、やってはならないことをやっている人には、きついことをしたりします。どんなことをやっているかは、キク科の植物たちに怒られるので、言えません。
花はただ咲いているわけではないのですよ。近くにいる人間の心の影にいつも気づいていて、その影からいやなものが芽生えて来ないように、気をつけているのです。あんまり詳しく言えませんが、そのおかげで、人間は完全に、助かっているのです。こんな花たちに、どれだけのことをしてもらっているか、いつまでも無知でいることはできません。そろそろ、人間も勉強を始めなければなりませんね。
そのためには、花や木に心ひらいて、まじめに勉強していくという態度が大事です。そんな努力を繰り返していくと、目で見るだけで、何となく花や木の言っていることがわかるようになるのです。
このガーベラはもう売れてしまったらしく、そのスーパーにはもういません。でもこのガーベラがいた時には、いろいろ楽しい思いをさせてもらいました。美しい花に、おもしろいことを教えてもらいました。これも言えません。なぜなら他人様のプライバシーにかかわることだからです。
花がいっぱいいるところにいる人は、気をつけましょうね。どんなことを考えているかとか、どんなことをしているかとか、全部見られています。それで、花と話すことができる人間は、かなりおもしろいことを教えてもらえる時があるのです。
植物と話ができるようになったら、人間の世界はぐんと大きく広がるでしょう。でも、時々とても厳しいことを言われるかもしれないので、そこは気をつけてください。