上武散歩道

ダイエットのため毎日徘徊。
足で見つけた群馬と埼玉の情報を
綴ってみます。

カラスノエンドウのイモムシ

2012-05-22 20:23:44 | ムシムシ大行進
今日は朝こそよく晴れていましたが、雲がどんどん増えお昼過ぎには雨が降り出しました。
しとしとと雨は降り、気温は朝より昼過ぎの方が低かったように感じました。


土曜日のこと、実家の畑仕事をしていると。
畑の土手にカラスノエンドウを見つけた。



あ、これは本物(?)のエンドウの花。
本物と言うより、人間が食べるエンドウ。
実家の畑で咲き誇っている。



こうしてみると面白い形をしている。
花弁が鮮やかで美しい。
真ん中の濃い紫の部分はカラスノエンドウの花と似ている。

カラスノエンドウはこちら。



もうたくさんの鞘が実っている。



カラスノエンドウって人間が食べるには小さいエンドウで、カラスが食べるのにちょうどいいからからカラスノエンドウと言うらしいけれど・・・

日曜日の深谷で見つけたカラスノエンドウは・・・

こんな色。

熟すと真っ黒になる。



この鞘の色から「カラスノエンドウ」と言うんじゃないのと思いたくなる。

60kmの距離と標高の違いが季節の進みの違いを生み、熟し方の違いを生む。

まるでバニラビーンズのよう。

よく見ると鞘は割れている。

あちこちにこんなのがあって、これは完全に鞘が弾けている。



これじゃあ・・・・



カラスが食べるのにも小さすぎるような気がするけど・・・

えーと、話を実家の畑にもどして、と。
カラスノエンドウの葉になにやら蠢くものが・・・



・・・おおう。
かなり大きいイモムシが。
大きさからいって終齢のイモムシだと思うのだけれど、何の幼虫だろう。
もうすぐ蛹、成虫になるのだろう。
因みに画面の左が脚で、右が頭。



斜め後から顔が少し見える。
君はどんな姿に羽化するのかな?

畑のエンドウにたまごを生まないでくれよ・・・

金環蝕

2012-05-21 20:37:14 | 上州の道
今日は世紀の天体ショー、金環蝕が見られました。
ワタクシ、これでも中学生のときは天文少年でした。
そのころ、沖縄で金環蝕があり、天文雑誌で写真を見たものです。
時は流れて、金環蝕をこの目で見られようとは・・・(感無量)

専念の皆既日蝕は天候に泣かされ見られなかったものの、昨年の皆既月蝕は見られました。

金環蝕と皆既日食の違いは、地球と月との距離。
月が遠いと影も小さくなるので太陽を覆い隠せなくなり、金環蝕になります。

因みに金環蝕は金環日蝕のこと。
月蝕は地球の影に月が入るので、大きさ的に金環月蝕は無かったような・・・

上の2段落は四半世紀前の記憶ですので間違っていたらご勘弁を・・・

さてそんな今日。
いつもより早く出勤して、準備万端で欠け始めを待つ。



朝は雲が多かったけれど、北関東はこの後晴れ渡る。

欠け始め。


右上から欠け始め、だんだん蝕が大きくなる。



そして・・・金環蝕に。



思った以上に月が小さく、リングが太く映った。
ここまで、徐々に暗くなり、辺りは夕方のように。
肉眼で見ると、太陽は結構明るさが変わらないように見えたけれど、風がひんやりとして太陽の力を知る。これ、皆既日食だったらもっと感じたんだろうなあ・・・

そして、



蝕が終わり、月の影が左下へと抜けた。

興奮納まりきらぬ中、木漏れ日を見ると・・・



木漏れ日が三日月のように。
きっとピンホールカメラの原理なんだろうなあ・・・

勤務が始まる前の時間でよかった。
勤務中はなかなか見られないからなあ。

少年の日にあこがれた金環蝕を見られてとても幸せでした。

最後にもう一枚。



次の機会は見られないからねえ・・・


カッコウ 初認

2012-05-20 18:07:45 | 雑影
雨は降らなかったものの、今日は雲の多い一日となりました。
暑くなくていいのですが、写真の撮影にはちょっと光が足りない・・・

午後のこと、ムスメさんを抱いて街中を歩いていると、スズメの雛が歩道をピョコピョコと跳ねていた。
まだ飛べない雛を心配するように親と思しきスズメが電線の上から見つめていた。
かわいそうだけれど、何かをしてあげることも出来ず、後ろ髪を引かれる思いで立ち去った。

今朝も利根川ベリへ散歩へ出かけた。
車から降りると、この時期らしい声が聞こえてきた。
カッコウ、カッコウ、カッコウ・・・・
この声を聞くと初夏だなあ、と思う。

さて、どこで鳴いているのだろう・・・・


ちょっと見づらいけれど、よく、ノスリさんがいた樹の天辺で鳴いていた。

柳田國男先生の「遠野物語」には、この「カッコウ」と「ホトトギス」が姉妹として描かれた話が載っている。
姉は妹に芋のやわらかいところを与え自分は固いところを食べていた。
しかし、妹は姉がおいしいところを食べているのだろうと邪推して、姉を包丁で殺してしまう。
すると姉は鳥になり、「がんこー、がんこー(かたい)」と鳴いて飛び去った。
妹はイモを食べると固かったので、姉が自分にやわらかいところを与えてくれたことを悟り、これまた鳥になってしまった。
妹は「ホウチョウカケタ(包丁で手にかけた)」と鳴くようになった。

・・・・と言う話。
周りを見渡すとやかましいほどにさえずっているのが、



オオヨシキリと



ホオジロ。

彼らはまだ伴侶募集中、だろうか?

ふと足元に目を落とすと



野蒜(ノビル)の花が咲いていた。
この野蒜、僕の育った地域では「ノノヒロ」と言った。
根の部分をゆでたり、生のままだったりで味噌をつけて食べたものだ。
独特の味で、子供からするとおいしいものではなかったけれど・・・・

近くの畑では



ジャガイモの花が咲いていた。


やっぱりナスの仲間だなあ・・・

夏が一歩ずつ近づいて来ています・・・・

若葉の季節

2012-05-19 21:14:16 | 上州の道
今日は初夏を越えて夏のような日差し。
実家の畑仕事の手伝いは、直射日光との戦いでした。

季節はからりと乾いた空気の5月。
少し気温が高かったけれど、一年で最も気持ちのいい季節のひとつ。

子持山も若葉の季節。



畑のそばには柿の木が植えてある。
僕はこの柿の木の若葉が好きだ。



この萌黄色はこの時期限定。
季節が進めば、青く硬い葉になってしまう。




どうして柿の若葉はこんなに美しいのだろう?
青空と萌黄色、透過光。
生命力を感じる季節。

田植えを終えたところもあったけれど、まだまだ田圃は草だらけ。
その中に・・・


今日はカワラヒワの群れが来ていた。

トンボが飛んでいたので撮影させてもらった。

このときもっていたのはマクロレンズの一本だけ。
出来るだけ近くに止まったときにシャッターを切った。



思いっきりトリミングしてこの程度。
4mくらい離れていたけれど、4匹ほど飛んでいた。

大きさは赤トンボくらいの大きさだけれど、ちょっと黒っぽくておなかが黄色い気がするけれど・・・

どんなトンボなのだろうか?
もっと近づいていてもわからないけれど。

さよなら、ノスリ

2012-05-18 21:19:20 | 雑影
予報どおりの不安定な天気で、今日の前橋は10時過ぎに雷を伴った雨。
この雨のおかげで仕事の段取りが狂ってしまい、その後の青空も恨めしく感じました。

先週の金曜日、「さよならツグミ。」と書いた。
冬の間、遊んでくれたツグミさんを見かけなくなったので、少し前のお気に入りの画像を載せた。

木々が芽吹き、葦などの下草が萌え出る季節となった。
ウグイスやキジの声が聞こえたと思ったら、オオジュリンの声が今は多い。

夏の鳥たちが姿を見せると、冬の鳥たちは姿を消す。
ツグミさん以上に遊んでくれたのは、ノスリさん。

もう、ひと月以上姿を見ていない。
きっと、北のお山に帰ったのだろう。

オオタカやハヤブサに比べればずんぐりとして見かけることの多いこのタカが僕は好きで、よく撮影させてもらった。
タカにしては愛らしい、そして哀しげな瞳が好きだった。
今シーズンも3羽のノスリがよく行く川べりに訪れ、そのほかの場所でも何羽か見かけた。

まだ冬の寒いころ、一度すばらしいサービスをしてくれた。

樹上にとまったノスリさん。
僕に気づいて飛び立ってしまった。
「あーあ」と思っていると、僕の真上を旋回してから飛び去った。

白い翼を大きく翼を広げ、


飛び去ると思ったら・・・



方向を変えて



もう一度もといた樹上へ。



僕の機材と腕ではこれ以上の写真は撮れない。
露出がこんなにはっきり決まることは少ないし、マニュアルフォーカスのピントがこんなに決まることはもっと少ない。


一枚目の翼の内側の模様、二枚目の外側の模様に冬の濃い青空が映え(と自画自賛)、3枚目はそのずんぐりとした親しみの持てる体型がはっきりと写る。
4枚目は少し精悍な感じだろうか?

毎週末のように出かけていたから少しサービスしてくれたのだろうか?
本当に嬉しかった。

遠くへ飛び去る寸前。



確かに目と目があった気がした(レンズ越しだけれど)。


この冬にまた、同じ場所であえるといいね。