今日は朝から冷たい雨の降る、生憎の天候となりました。この時期は運動会を予定している学校も多いはずですが、そうだとしたら大騒ぎになっているのかも知れません。
ところで、昨日の記事を見た中から
「どんな事件があったかを端折るな。」
という指摘がありましたので、今日はそのことについて書いてみようと思います。事件のきっかけとなったのは
このアイロンビーズで、簡単に言えばビーズをめぐって取っ組み合いの喧嘩が勃発したのです。
アイロンビーズは様々な色のビーズを組み合わせて絵柄を作り、当て紙をした上からアイロンの熱をかけてビーズ同士を接着させて完成させるものです。そして、いろいろな色がある中で、髪の毛や輪郭に使う頻度が多い黒がどうしても不足するのです。
教室に用意してあるアイロンビーズも、御多分に漏れず黒が不足していました。なので、黒の部分は茶色や焦げ茶で代用するよう子どもたちには伝えてありました。
それでも、支援級の子たちというのはこだわりが強く、サンプルに黒が使われていれば黒を使いたいのです。そんなこだわりから、容器の中に残っていた数少ない黒を一生懸命に探し出して使っていた子がいたのですが、隣の席の子が
「くれ!」
と言って勝手に持っていこうとしたことから大喧嘩になった…というわけです。
普通に考えれば強奪した側が悪いのですが、盗られた側の子が相手をボコボコにしてしまったことから大ごとになってしまいました。それぞれの言い分は
盗られた子
「せっかく一生懸命集めた黒を横から持ってった!」
強奪した子
「みんなだって使いたい黒を独り占めしてズルい!」
と至って自己中心的なもので、エキサイトしている当人たち以外はドン引きでした。
ここで鍵になるのが
『黒が少ないから茶色や焦げ茶で代用するように』
ということを、予め子どもたちに伝えていたことでした。つまり、どちらの子も黒を違う色を代用するように言われていて、それを『了承した』上で作業をしていたわけです。
そこから先、大人たちは分業になり、クラスのボスたる担任は当事者たちの対応に、私たち個別学習支援員たちは他の子たちのケアにあたります。特に今回はかなり派手な喧嘩だったので怯えてしまう子もいたので、気持ちの鎮静化を図ることが第一となるのです。
帰りの会までもつれ込んだ話し合いでしたが、何とかその場で解決することができました。こういう揉め事は禍根を残さないことが第一なので、何としてでも当日中に収める必要があるのです。
こだわりが強い子たちだからこそこうした諍いも起きがちになりますが、何でもかんでも自分の勝手がまかり通るわけではない…ということも、彼らには学んでいってもらわなければなりません。そのために嫌われ役になることもありますが、私は必要悪だと思ってあたっています。
その疲れからか、今日は一日ボ〜ッ…としていました。明日は少しばかり動こうと思います(汗)。