共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

最近見かけませんね

2019年04月22日 22時00分07秒 | カフェ

今日は日中は半袖で十分過ごせるほどの暑さとなりました。公園を駆けずり回ってはしゃいでいる少年たちも、すっかり夏仕様の出で立ちです。

小田原の教室に向かったのですが、スタジオが開くまでにまだ時間があったので、教室近くにあるカフェ《Leaf》でお茶をしながら時間を潰すことにしました。メニューを見て何にしようか考えたのですが、小田原もなかなかの暑さだったのでコーヒーゼリーパフェなるものをオーダーしてみました。食べやすく角切りにされたコーヒーゼリーの上にソフトクリームがのせられ、横には缶詰の真っ赤なチェリーが添えられています。

この毒々しいまでに真っ赤なチェリー、最近あまり見かけなくなりました。恐らく、昭和時代の象徴的喫茶メニューであるクリームソーダを見かけなくなったことと無関係ではないでしょう。何なら昔は冷やし中華にまでこの真っ赤なチェリーがのっていたことがありましたが、今ではすっかり成りを潜めていますから…。

ノスタルジーを語る訳ではありませんが、昭和時代にはチェリーの他にもハムやソーセージに至るまで、かなり色鮮やかに真っ赤な食品が普通に存在していました。そして我々も、その真っ赤な食品を何の疑問も持たずに食していたわけです。

それが、恐らく平成時代になってからであろうかと思われますが、食品添加物に対して親の仇のような厳しい目線が注がれるようになり、それに伴ってこうした色鮮やかな食品は次々とスーパから消えていきました。それはそれでいいのでしょうが、それでもやはり喫茶店メニューにはこの真っ赤なチェリーが居てほしいし、タコさんウィンナーは真っ赤なウィンナーであってほしいと思うのです。

これも一つの中年のノスタルジアといったところなのか…と思いつつ、昔と同じく大して味のしない真っ赤なチェリーを口に放り込んで種だけ出してから、いそいそと教室に向かったのでありました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする