二宮町の教室に向かうべく小田急線に乗り込んで、あともう少しで隣の駅…という時、進行方向から物凄い警笛の音が鳴り響いたと思った次の瞬間、凄まじい急ブレーキがかかって電車が変な場所で停車しました。あまりに急なことだったので、対処しきれなかった何人かが車内で転んだようでしたが、停車直後は特に大きな騒ぎはありませんでした。
もしかして…と思っていたら、車掌のアナウンスが入りました。
「お客様にお知らせ致します。只今踏切内に立ち入った人が先頭車両と接触したため、緊急停車致しました。お急ぎのところ誠に申し訳ございませんが現状を確認致しますので、しばらくそのままでお待ち下さい。」
なんと、私が乗っていた電車が人身事故を起こしてしまったのです。瞬時に車内に嫌な空気が張り詰めました。
乗り合わせた人達それぞれに思うところはあったと思いますが、何しろ駅と駅の間で停まってしまったのでどうすることもできません。解決までに時間のかかることが分かると、私の近くに立っていた韓国人が聞こえよがしに電話で怒鳴り散らしていた以外は、皆さんそれぞれに電話やメールで遠慮がちに自分の状況を外部に説明し始めました。
そのうちパトカーや軌道作業車等が次々と到着して、何とも物々しい雰囲気になってきましたが、相変わらず車内は落ち着いていました。そうしたら、先程まで大声で電話をしていた韓国人が今度は外の様子をしきりに見たがって、ドアに顔をつけたり、窓に懸命に顔を近づけようとしたりしだしたのです。ドアならともかく、窓から外を見ようとすると座席に座っている人と膝が当たってしまうのですが、当の韓国人は全くお構いなしで、外の様子を伺うことに執着し続けていました。
それだけならまだよかったのですが、そのうちに「いつになったら動くのか?」ということを、盛んに周りの人に片言の日本語で聞き始めたのです。この人同様、車掌のアナウンス以外に何の情報も持たない乗客は、当然のことながら「さぁ…」というテイストの返事しかできません。そんな返事が何人か続いているうちに段々と頭に血が上ってしまったらしく、終いには「オマエら全員馬鹿か!」と怒鳴り散らし始めました。
あまりに私の近くでギャアギャア叫んでいるので、
「いいですかアナタ、この電車の中でアナタ一人だけがイライラしているわけではないんですよ。アナタ以外のこれだけの人達が、これだけ静かにアナウンスの指示に従って運転再開を待っているんです。第一ここは駅でも何でもない線路上なんですから、安易に降りるわけにもいかないんです。だから一蓮托生、呉越同舟、こうなったからには諦めて、静かに運転再開をお待ちなさいませ。」
と注意しました。そうしたら
「こんなに待たされて、誰も文句を言わないのか!」
と言い返してきたので
「それが日本だ。郷に入っては郷に従いなさい。少なくともこの電車の中でアナタの行動を『正しい』と言ってくれる味方は一人もいませんよ。周りをよく見て御覧なさいませ。」
と諭したら、やっと静かになりました。
やがて警察の現場検証が終わって電車が動き出すと、車内に安堵感が広がっていきました。結局、事故を起こした当該車両ということで、2駅先で車両交換になりました。しかし、全員が電車を降りた後に先程の韓国人がまた何やら怒鳴っているので聞いてみたら、
「この電車は小田原行きなのに、どうしてここで降りなきゃいけないんだ?」
ということを言っているようでした。それに対して誰も返事をしないことにいよいよ腹を立てた様子でしたが、そのすぐ後に代替列車が滑り込んできて、他の乗客が整然と乗り込んだのを見て、慌てて乗り込んできました。その後は、恐らく自ら振り上げた拳の下ろしどころを探しあぐねてしまったのでしょう。すっかり意気消沈して大人しく黙って乗っていました。
非常時に冷静さを欠く人って、本当にイヤなものです。
もしかして…と思っていたら、車掌のアナウンスが入りました。
「お客様にお知らせ致します。只今踏切内に立ち入った人が先頭車両と接触したため、緊急停車致しました。お急ぎのところ誠に申し訳ございませんが現状を確認致しますので、しばらくそのままでお待ち下さい。」
なんと、私が乗っていた電車が人身事故を起こしてしまったのです。瞬時に車内に嫌な空気が張り詰めました。
乗り合わせた人達それぞれに思うところはあったと思いますが、何しろ駅と駅の間で停まってしまったのでどうすることもできません。解決までに時間のかかることが分かると、私の近くに立っていた韓国人が聞こえよがしに電話で怒鳴り散らしていた以外は、皆さんそれぞれに電話やメールで遠慮がちに自分の状況を外部に説明し始めました。
そのうちパトカーや軌道作業車等が次々と到着して、何とも物々しい雰囲気になってきましたが、相変わらず車内は落ち着いていました。そうしたら、先程まで大声で電話をしていた韓国人が今度は外の様子をしきりに見たがって、ドアに顔をつけたり、窓に懸命に顔を近づけようとしたりしだしたのです。ドアならともかく、窓から外を見ようとすると座席に座っている人と膝が当たってしまうのですが、当の韓国人は全くお構いなしで、外の様子を伺うことに執着し続けていました。
それだけならまだよかったのですが、そのうちに「いつになったら動くのか?」ということを、盛んに周りの人に片言の日本語で聞き始めたのです。この人同様、車掌のアナウンス以外に何の情報も持たない乗客は、当然のことながら「さぁ…」というテイストの返事しかできません。そんな返事が何人か続いているうちに段々と頭に血が上ってしまったらしく、終いには「オマエら全員馬鹿か!」と怒鳴り散らし始めました。
あまりに私の近くでギャアギャア叫んでいるので、
「いいですかアナタ、この電車の中でアナタ一人だけがイライラしているわけではないんですよ。アナタ以外のこれだけの人達が、これだけ静かにアナウンスの指示に従って運転再開を待っているんです。第一ここは駅でも何でもない線路上なんですから、安易に降りるわけにもいかないんです。だから一蓮托生、呉越同舟、こうなったからには諦めて、静かに運転再開をお待ちなさいませ。」
と注意しました。そうしたら
「こんなに待たされて、誰も文句を言わないのか!」
と言い返してきたので
「それが日本だ。郷に入っては郷に従いなさい。少なくともこの電車の中でアナタの行動を『正しい』と言ってくれる味方は一人もいませんよ。周りをよく見て御覧なさいませ。」
と諭したら、やっと静かになりました。
やがて警察の現場検証が終わって電車が動き出すと、車内に安堵感が広がっていきました。結局、事故を起こした当該車両ということで、2駅先で車両交換になりました。しかし、全員が電車を降りた後に先程の韓国人がまた何やら怒鳴っているので聞いてみたら、
「この電車は小田原行きなのに、どうしてここで降りなきゃいけないんだ?」
ということを言っているようでした。それに対して誰も返事をしないことにいよいよ腹を立てた様子でしたが、そのすぐ後に代替列車が滑り込んできて、他の乗客が整然と乗り込んだのを見て、慌てて乗り込んできました。その後は、恐らく自ら振り上げた拳の下ろしどころを探しあぐねてしまったのでしょう。すっかり意気消沈して大人しく黙って乗っていました。
非常時に冷静さを欠く人って、本当にイヤなものです。