作曲家・趙 顕市の「愛別釜山港」

私が作詞・作曲した「愛別釜山港」「野ばらあなたたち」の紹介。歌は韓国の「ソン&リー」という姉妹歌手が歌っております。

2007年を振り返り

2007-12-31 21:23:49 | Weblog
 娘に手伝ってもらって、ブログを書き始めたのは、今年の4月ごろだったような気がする。最初は、それなりに短い間隔で書き始めていたように思うが、時が経つにつれ、間があくようになり、最近ではここ2ヶ月ほど何も書いていない。
 私の日常は、殆ど毎日が同じ事の繰り返しの日々。いや、大抵の人々がそうであろう。つまらない人生と批評する人も居ようが、考えようによっては、大変幸せな日々を過ごしているようにも思う。これも偏に、近隣の皆様方や、職場の同僚、日本の皆様方や、我が同胞のお陰である。
 私にとっての2007年の一番大きな出来事は母親の死去である。朝日新聞の投稿欄にも掲載して頂いたが、本当に優しい母親だった。その恩愛は、筆舌には語り尽くし難い。苦労に苦労を重ねた人生だったように思う。幼くして母(私にとっては祖母)を亡くし、姉を除いた6人の弟妹達の世話に、焼夷弾等の爆撃の中に明け暮れ、父(私にとっては祖父)の命じるままに、18歳で嫁ぎ、夫(私にとっては実父)の酒と暴力と封建思想に、苦悩し絶望してきた日々・・・。晩年は寝たきり状態で、孤独の裡に逝った母。いまでも何一つ、親孝行出来なかったことが悔やまれる。本当に私は親不孝者だった。
 では、昔々の古い詩を一つ。

 顧みて
 悔やまれてならぬは
 この自分(おれ)の
 この馬鹿さ加減よ 二十と四年
 二十と四年の長き光陰を
 無為に惰性に凡々と
 徒爾に夢想に沈殿してた
 この自分の
 この馬鹿さ加減よ
 配慮と慈愛
 恩恵に対し
 不学と安逸
 遊興で応えたこの自分の
 この馬鹿さ加減よ
 だから君達 若人よ
 ぼくは言いたい声を大にして
 時間は有限 尊貴な賜物だ
 寸暇惜しんで 精神(いのち)を磨け
 応えよ
 配慮と慈愛と恩恵に
 青春を捧げ

   皆さん良いお年を。