にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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定期は続くよ

2011-07-05 00:04:19 | Weblog
先月は三ツ橋さんの定期2回に続き川瀬さんとTOC定期。
そしてただ今は大植さんとの2回の定期のリハーサル。
これが終わると少し間をおいて上岡さんの定期が2回。
このひと月足らずのあいだに定期が7回。
過密なスケジュールですが指揮者の個性が際立っているので面白い演奏会が続きます。

川瀬さんとはショスタコーヴィチの5番と武満さんの3つの映画音楽。
そして前橋さんとチャイコのバイオリン協奏曲を。

まずは前橋さん、私が東フィルに入った頃にはすでに大家として活動。
それから四半世紀に渡り第一線で活躍を続けていらっしゃいます。
今回も貫禄たっぷりの演奏、前橋さんにしか出来ない世界をしっかりと聞かせてくれました。
さすがとしか言いようの無い見事さ。
中村紘子先生と双璧ですね。
年を取る事を忘れてしまった二人。
少しの衰えも見せない技術。
音楽性はますます深みを増して行くし。
驚異という言葉が一番しっくりくるかもしれませんね。

そして川瀬さん。
オケを自分のペースに引っ張り込む術を身に付けているのがまず凄い所。
リハーサルもぐいぐいと進めて行きます。
一瞬も立ち止まる事無く音楽を作って行き。
指揮者として出てくる音楽の責任を負います、という覚悟が見て取れる。
オケも安心して音を出せる。
そんな雰囲気作りが上手。
若いのにやるなあ、という感じですね。

今後は若いのにという言葉が取れて、やるなあこの指揮者。
と言われるように勉強を続けて欲しいものです。


さて今現在大植英次さんとブラームスその他を。
そのキャラクターの強さに圧倒されてます。
音楽もどっしりとした骨格と自由なテンポが交差するスケールの大きなもの。

それよりもとにかくそのファッションにも圧倒されているところで。
どんなに暑かろうとシャツにネクタイにジャケット。
シャツとジャケットの襟はビンビンに立てる。
ネクタイを結ぶにもとてつもない拘りが見えて。

今日もネクタイを締めていたのですが、直接首に巻いておりまして。
巻いた部分を立てたシャツの襟で隠しつつも。
シャツのボタンの間からネクタイを前に出しているという。
凡人には真似の出来ないファッションでして。

いや、凄いです。
並の指揮者ではありませぬ。