サッポロが出したサクラビールの復刻版、サクラビール2020
サクラビールを飲んで語るに先立ち、関連する流れを整理しよう。
1912年(明治45年)
帝国麦酒設立。資本は、当時三菱三井に並ぶ勢いだった鈴木商店に拠る。
鈴木商店についてここでは割愛するが非常に興味深い歴史だ。
1913年(大正2年)
帝国麦酒の門司工場からサクラビールが発売される。全盛期には国内シェア7%ほど。
鈴木商店によって世界中に輸出された様だ。
1914年
第一次世界大戦勃発
1923年
関東大震災
1927~28年(昭和2~3年)
鈴木商店経営破綻。系列の会社の多くは鈴木財閥解体後、今に継承されている。
(神戸製鋼、協和キリン、帝人、双日、太平洋セメント、播磨造船、昭和シェル、などなど)
1929年
鈴木商店破綻後も製造販売は継続され、途中社名を帝国麦酒から桜麦酒に変更
1943年
太平洋戦争への時世下、企業整備令により大日本麦酒と合併し、消滅。
大日本麦酒は、その後アサヒビール、サッポロビール、エビスビールとして今日に至る。
※蛇足だが、愛知の盛田系のカブトビールを呑みこんだのも同時期の大日本麦酒である。
で、今回、門司工場を守り続けてきたサッポロが当時のサクラビールのレシピを元に2020年版を販売した。
なかなか、爽やかでコクのある味わいでした
歴史の面白みを感じながら呑むと一層美味いです。