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DXの地から届いた切手 Czech Republic(14)

2019年02月16日 05時06分27秒 | DX stamp

OK - Czeck Republicの切手

 最初にNo.2で書こうか迷った国。

一人当たりビール消費量世界トップのチェコ、世界一のビール大国だ。

このブログでも登場したピルスナーウルケル、スタロプラメンを筆頭にピルスナーの国。


 この大量なビールを毎日消費しているのがチェコ人

少し前まではチェコスロバキアとしてソ連共産主義時代もあったが、今はチェコとスロバキアに分離した。

人種としてはこの二国にポーランドを加えた西スラブ人種であり、ベラルーシなどと同じく人種の交差点の歴史だ。

しかし、この国の人々は静かに賢い。共産圏から離脱するときも、スロバキアと分離するときも

戦争にはならず静かに成し遂げ、世界はそのことをビロード革命、ビロード離婚と称賛している。


 この地でビールが発展したのは、隣国ドイツのミュンヘン地方で活発に製造されたラガーの技術が導入されたのが大きい。

ラガーは、そもそも軟水を使って冬の間寒いところで醗酵、熟成して作る手法だ。(ラガー=ドイツ語のlagern。意味は貯蔵)

その技術を1842年にチェコへ導入したのが独バイエルン出身の醸造家ヨーゼフ・グロル。チェコのボヘミア地方の醸造家達が

優待した様だ。今も昔も、おらが村にも優れた特産品を、ってとこだ。ヨーゼフ29歳の時だ。


で、ヨーゼフ、チェコでラガーを作ってみて驚いた(かどうかは知らないが)

ボヘミアの超軟水、ザーツ産ホップ、地元のモルト

この3つから出来上がったのは、ミュンヘンでは出来なかった明るく澄んでフレッシュに香り立つ黄金色のラガー。

当時の技術ではミュンヘンの水ではあの黄金色は出せなかった。またザーツ産ホップは当時は国家最高機密の輸出禁止品。

これをチェコのピルゼン地方から命名してピルスナーと呼ぶようになる。

今ではドイツのラガーをジャーマンピルスナーとも呼ぶことがある。

WHAT TO DO IN PILSEN, CZECH REPUBLIC


ちなみに、ピルスナーとして世界的に有名になるまでには更に時間が掛ったわけだが

チェコはその間にピルスナーウルケルだけでなく、ブジェヨヴィキ・ブドヴァルという銘柄も作った。
(他にもイエーバーなどいくらでもあるが)


そのブドヴァルと言うのを真似てヤンキーが作ったのがバドワイザー(ブドヴァイスの英語読み)である。

このブドヴァルが今もチェコにあるので、バドワイザーは欧州でバドワイザーと名乗ることを禁止されている。

ピルスナーでボヘミアに敵うものはこの世に無いのである。
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