クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

枝垂れ梅が満開です

2016年02月15日 15時03分05秒 | 散歩
散歩コースの一つに枝垂れ梅畑があります。
今日通ってみたら、枝垂れ梅が満開。
ピンクと白と、両方ともきれいに咲いていました。
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北川民次さんが描くぎゅっと感情を凝縮した表情

2016年02月15日 10時06分24秒 | 美術展
「カンディダ(無垢の女)」に描かれる女性の唇の立体感、「女の像」に描かれる女性の目元の立体感。
北川民次さんが描いた女性像には、様々な工夫が込められているようです。

昨日名古屋市美術館2階講堂で行われた東京藝術大学客員教授森田恒之さんによる『技法解説と研究体験「科学の眼で見る絵画」』。

開口一番森田さんは『皆さんが目の前に並ぶ絵を見てるのは、何を見てるのでしょう? 実は、紙や布の表面に塗った絵の具を見ているんですよ。』
『画家を英語ではなんて言うのでしょう? そうです、Painterですね。では、Painterを日本語にするとなんでしょう。画家という意味もありますが、まずは塗装業者(ペンキ屋さん)ですね。』
『ペンキ屋さんと画家との違いは、なんでしょう? 他人が引いた原図に色だけ塗るのがペンキ屋さん。様々な感情をのせて原図を引いて色を塗るのが画家。』
(そうはいっても、ペンキ屋さんで原図を引いて感情を込めて描く方もみえますから、そういうペンキ屋さんは画家なんでしょうね。)

次いでは、野口英世と夏目漱石の新旧千円札の肖像の表し方を拡大映像を使って説明されます。
『絵を描くとき、輪郭線をどこに引くかがポイントとなります。』

更には、準備された色紙を切り貼りして遠近感の出し方を説明されます。
『遠近感を表すには、色を置く順番が大事になります。そして、白と黒に代表される明暗の塊の大きさと配置によって、立体感が自然な形で表すことができます。』

ゴーギャンヤマチスの絵画に描かれた服の“模様”の位置や大きさ、明暗によって、人物の体の線をうまく表現していると説明が続きます。

最後に地下1階に移り「北川民次の絵画技法展」に展示されている実際の作品を見て、北川民次さんの技法の説明を具体的に受けます。
ぎゅっと感情を凝縮した表情からは、人間の生きる美しさを感じます。
モデルの女性に対するなみなみならぬ画家の愛情が、素晴らしい作品を生み出しているのでしょうね。
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