パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー 三菱一号館美術館

2022年04月20日 | アート・文化
上野リチ(フェリーツェ・リックス)は、ウィーン工芸学校においてウィーン工房のヨーゼフ・ホフマンらに師事しました。卒業後はその才能を買われ同工房に入り、テキスタイルデザインなどを手がけました。
一方、日本からウィーン大学へ留学し、ウィーン工房に入所した上野伊三郎と出会い、結婚します。翌年来日(京都)。


ウィーン~日本間を往復し、ウィーン工房所属デザイナーとして活動を続けます。
日本では、夫の設計した個人住宅や店舗などのインテリアデザインを担当します。
第二次世界大戦後には教育者として夫婦共に後進の指導にもあたっています。


彼女の作品を見て、多数の作家を思い出しました。
ウィーン分離派、アールデコ、バウハウス、アーツ・アンド・クラフツ運動、ジャポニズム、リサ・ラーソン、グランマ・モーゼス、安田靫彦、南桂子等々。
可愛い単純な模様ですが以上の作家を思い出させる程の情報量を持っていると思いました。
対象の特徴を捉え単純化し、多数の意味を持たせる(記号論化?)、そして終始変わらぬ行ってした技法。
これは相当な画力の持ち主ではないかと、唸ってしましました。
歴史の中に埋まってしまった才能をサルベージするのも美術館の枠割なのだなァと再認識しました。


所々アマビエ様がいました。時代の先端もイってますねェ(笑)


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