パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

あの世の探検—地獄の十王勢ぞろい— in 静嘉堂文庫美術館

2023年09月29日 | アート・文化
人が〇んで冥界に行くと、閻魔大王など10人の大王(地獄の十王)がいて、生前の罪業を裁かれる、と考えられています。
当館所蔵の「十王図・二使者図(中国・元~明時代)」及び「地蔵菩薩十王図(高麗時代)」全13幅を一挙公開です。
こちらも罰せられているみたいで、気が引けます。
また、円山応挙筆「江口君図」も公開です。さすが応挙。まさに美人画です。

モーリス・ユトリロ展 in 横浜高島屋

2023年09月23日 | アート・文化
1908年~1914年の「白の時代」を中心に約70点を展示しています。
心身ともにボロボロ。私生活もボロボロにもかかわらず、傑作を生みだしています。
一点透視図法、計算された構図、そして白。
酔っぱらっている状態でこんなにしっかりと描けるものなのか?
酔っぱらっている時だけが正常な時間なのでしょうかね?


シュザンヌ・ヴァラドンの私生児として生まれます。
奔放な母親(今でいうヤ〇マン。父親(タネ)も不明)育児放棄で祖母に育てられます。小児科医に精神薄弱と診断されます。
お酒が大好きだった祖母が、一種の精神安定剤として孫に酒を飲ませていました。やがてアル中になります。
18歳のとき、アルコール依存症治療のため、医師に勧められて絵を描き始めました。
その後も波瀾万丈な、一般人にはイミフな人生を送りますが、絵だけは傑作です。

中川 衛 美しき金工とデザイン in パナソニック汐留美術館

2023年09月14日 | アート・文化
石川県金沢市を拠点に活動する金工作家・重要無形文化財「 彫金」 保持者(人間国宝)、中川衛
何故この人が「開館20周年記念展」に選ばれたかというと、元パナソニックの社員だからです。


金沢美術工芸大学で工業デザインを専攻した中川は、1971年にパナソニックに入社し、美容家電製品などのデザインに携わりました。

3年後に退社、帰郷して石川県工業試験場に勤務めます。
石川県立美術館で行われていた鐙の展覧会を観たことを機に、地元の伝統工芸である加賀象嵌に魅了されます。
彫金家の高橋介州に入門。昼間はサラリーマン、夜は彫金の修行を11年間します。その間、子どもと挨拶をしたのは3回だけだったと。

2004年には、金工の技術継承に尽力した功績により重要無形文化財「彫金」保持者に認定。
作品の発表と後継者育成(しかも海外にまで)と今も現役です。

自然の風景を幾何学模様にしたデザインは、工業デザイン出身者ならではでしょうか?
私としては、近代建築家の一人、フランク・ロイド・ライトを思い出します。

幾何学模様の割には、ホッとするというか、なじみ深い模様に見えます。


パナソニック時代のデザイン画から最新作品まで。動画にはサブタイトルのない彫金があります。それはほかの若手作家のものです。
きっかけとなった加賀象嵌、現代アーティストとのコラボレーションもあります。


トーキョー・アルテ・ポップ in イタリア文化会館

2023年09月08日 | アート・文化
イタリア語で「東京ポップアート」という意味ですが、クールでポップでちょっとレトロな都会感覚も表しているそうです。
日本のマンガやアニメは全世界で多大なる影響を与えておりますが、ルカ・ティエリもその一人。彼は80年代・90年代の線にこだわっているそうで、ちょっとレトロです。
そして80年代・90年代の漫画家・イラストレーターといえば、江口寿史。
「東京」、「アート」、「ポップ」の3つを日伊両国でコラボした展示です。