パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

台所見聞録 at LIXILギャラリー

2019年06月29日 | アート・文化
LIXILらしい題材です。
食と住、両方の情報を得られるのは、お得かと。

北緯40度を境にして、火と水の扱い方に特徴があるとは、初めて知りました。

北は寒いので、火は、暖房・灯り・調理を兼ね、居間兼寝室とした。
Familyとは、1つの火を囲む小グループが語源。

南は暑いので、火は調理のみとし、部屋からできるだけ離れた場所に設置した。ゴトクや石を利用して火を隔離して、火が周囲を暖めないようにした。


松方コレクション展 at 国立西洋美術館

2019年06月26日 | アート・文化
国立西洋美術館が設立された理由は、「松方コレクション」がフランスから返還されたからです。

数奇な運命をたどったコレクションです。簡単に紹介。
神戸の川崎造船所(現・川崎重工業株式会社)を率いた松方幸次郎が金に物を言わせ、英仏で買いまくった美術品です。
WWⅡ終盤、敵国財産として没収されていましたが、サンフランシスコ条約以降、粘り強い交渉の上、返還されました。


世界恐慌の時、川崎造船所が危機的状況に陥り、国内にあったコレクションの一部が売り立てられます。
また、返還の際、フランスは20点余りの作品の返還を拒否します。
美味しい所を持っていかれた・・・盗人猛々しい。

今回の展示は大半が収蔵品で、西洋美術館に行けば常設展示している作品ばかりです。
それでも、その作品がどのように収集されたのか、を知ることが出来たので、いつも見る絵でありながら、より深みを以て鑑賞することが出来ました。
特に、最後の展示、モネの「睡蓮、柳の反映」4割が朽ち果ててしまっているの絵をよくぞ復旧してくれたと、感激でした。


それでもですね、珍しい絵を数点含むとは言え、常設展示されているヤツを敢えて1,600円払うのか?常設展示は500円で済むんだけどな!と、この価値を決めるのはあなた次第(笑)

日本画「青・蒼・碧」展 at 郷さくら美術館

2019年06月22日 | アート・文化
昔、カラーコディネーターの講習会を聞いたときに「"緑色"が"青色"から分離したのは最近のこと」と言っていました。青物横丁や青信号が良い例です。
それはさておき、青にこだわった展覧会です。

梅雨ですからね、クールです。気分は晴れやかになれます。そして鎮静の意味もあります。

空や草木、よく見る色です。青色は男性がより好み、女性は水色をより好む色だそうです。
「青・蒼・碧」の違いも初めて知りました。(笑)
画材ついても説明があります。


作家が青をいかに使いこなしているか、興味深い展覧会です。


マッチ ~魔法の着火具・モダンなラベル~ at たばこと塩の博物館

2019年06月19日 | アート・文化
マッチ・・・見かけなくなりましたが、ノスタルジーを強烈に感じます。身近な存在であったからでしょう。


このマッチの産業史は、現在の我々の経済状況によく似ている事に驚きました。
・マッチ業界は中小企業と低賃金労働者で成り立っていた。
・低賃金の理由は、肉体労働・熟練工を必要としないので、女性・子供・身障者の働き口であったため。
・黄燐マッチは、有毒でありながらもコストのために黙認。
・安価を武器に、1890~1910年代には世界屈指の輸出量を誇るマッチ大国となる。
・最大の輸出国だった中国で国内製造が始まると、輸出の激減・倒産が相次ぐ。
・20世紀にはいると、欧米からの外資の圧力がかかる。


深いですよ、マッチ。
制作工程の説明もあります。
上記の説明を知ると、デザインを見ても陽気に楽しむことにはなりませんでした。

金山農民画展 中国のレトロ and ポップ at 日中友好会館

2019年06月16日 | アート・文化
「農民画」と言えば、ミレーです。


しかし、この中国で描かれている農民画は、ミレーとは正反対のポップでポジティブな絵です。
損保ジャパン東郷青児美術館で常設展示されているグランマ・モーゼスの描く絵に似ています。
   

しかし、私としては、100%素直に楽しめません。
それは、中〇人の民度の低さ、〇国共産党の国際社会への態度がバイアスとしてかかってしまうためです。
下記の文章にも記載しましたが、「プロパガンダアート」なんですよね。こう言う思想混じりのヤツはちょっとネ・・・アレですわ、リアルタイムでプロパガンダ中ですからねぇ(笑)。
この展覧会を見て素直に楽しめる方が羨ましい(マジで)。

金山農民画の特徴は、
・遠近法にこだわらない、片面的で大胆な描写
・実際の色にとらわれない、趣き重視の自由な色彩
・のびのびと、心のままに描かれた江南の農村風景

以下URLからの抜粋
「もともとは農業の閑散期などに絵画を楽しんでいましたが、1950年代に陝西(せんせい)省戸(こ)県で始まった農業振興のプロパガンダアートとして全国に広まりました。現在中国には20以上の農民画の郷があり、上海市金山区の農民画は陝西省戸県、山東省日照市と並び、「中国三大農民画の郷」のひとつに数えられています。」