パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

ルドン―秘密の花園展 at 三菱一号館美術館

2018年02月28日 | アート・文化
オディロン・ルドンは印象派の画家たちと同世代です。最後の印象派展(1886年5月15)でデビューしましたが、画風は全く違います。彼は幻想の世界を描きました。しかもモノクローム。
この怪物?は、独学で学んだ植物学から始まり顕微鏡の中の微生物についての知識が前提となっています。
生後2日目にしてボルドー近郊の町ペイル=ルバードへ里子に出され、11歳までの少年期を寂しい田舎の地で親元を離れて過ごしました。
病弱で内向的な子供であったそうです。
こういう環境が暗い絵になる要因です。
しかし、1889年に次男アリ(長男は生まれて半年で死亡)が生まれて、作風が激変、カラフルな作画となります。
特に花瓶に挿した花のパステル画を多く描いています。
中途半端にもや~とした輪郭線、色の配置とグラデーションは、ナビ派の元になったのではないか、と思います。

中澤弘光 at 吉祥寺美術館

2018年02月22日 | アート・文化
知る人ぞ知る、といった人ですね。
小規模な美術館は予算が少ないから、有名ではないけれど、キラリと光る才能のあるマイナーな作家を見つけだす仕事に感服致します。よくぞ見つけてくれたと。
「お金は出せないが、知恵を出せ!」と言う感じでしょうか。

中澤弘光は、黒田清輝に師事し、明治後半から昭和にかけ光風会、日本水彩画会等の画壇を中心として活躍をした洋画家です。
一方、文芸雑誌の表紙や挿絵、絵葉書のデザイン等のイラストでも有名でした。
印刷物を中心に水彩画、油彩画、スケッチ等を展示しています。
どうしても、イラストの絵に興味を持ってしまいます。日本風アールヌーボーと言うか。先駆けの人なんでしょうね。

この美術館、商業ビルの7階にあって、ちょっと見つけにくいです。看板は目立たたないし。
しかし、版画家の浜口陽三作品を常設展示していたり、小ぶりながら充実した展示物を見せてくれます。
入場料300円と言うのもお得です。

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション at 新国立美術館

2018年02月19日 | アート・文化
来ました、史上最強の美少女。
64点だったかな?展示数は少ない(通常85点)ですが、量より質。じっくり鑑賞させて頂きました。
ゴッホらしい、ルノアールらしい絵ばかり。描き方に特に特徴があると言う訳ではありませんが、有名な絵が多いです。
「らしい」と言うのは、期待通り安心して鑑賞出来る、と言う事ですから、一点たりとも見過ごせない作品ばかりです。

エミール・ゲオルク・ビュールレと言う人は、いわば「死の商人」とでもいえる人で、武器の製造で財を成した人です。
学生時代に印象派の展示会に行って感動して、いつかは手に入れたいと思っていたそうです。
それが実現したと。

一代で財を成した人は、汚れているワケですね。しかし、功成り名遂げると、社会奉仕活動等するワケですね。
その人の出自が何であれ、我々は庶民は、裕福層しか見ることのなかった美をこうやって今楽しめるワケですから、そこはもう、大人の対応と言うか。(笑)

DOMANI・明日展 PLUS × 日比谷図書文化館

2018年02月17日 | アート・文化
授業中、良く作ったパラパラ マンガもアートになる!
なんか楽しいです。

以下、紹介ページからの抜粋です。
日比谷図書文化館では開館以来、「本」をテーマとし藤田嗣治、祖父江慎などの仕事を紹介する展覧会を開催してきましたが、このたび文化庁との共催で「本・読書・図書館」への現代美術作家によるアプローチを紹介する初めての現代美術展「DOMANI・明日展PLUS」を開催します。
文化庁は、将来の日本の芸術界を支える人材の育成のため、若手芸術家が海外の大学や関係機関等で行う研修を支援する「新進芸術家海外研修制度(旧・芸術家在外研修)」を1967年度から実施しており、今年で半世紀を迎えます。また、そうした研修の成果発表の機会として1998年から「DOMANI・明日展」を開始し、今年度で第20回目となります。

その中で、蓮沼昌宏(はすぬま まさひろ 現代美術 2016年・フランクフルト派遣)の作品、パラパラアニメーション(正式には「キノーラ装置」と言うらしい)を操作して、動画撮ってきました。
片手で撮るのは結構難しいです。(笑)

パリジェンヌ展 at 世田谷美術館

2018年02月14日 | アート・文化
18世紀ロココ時代から20世紀までのファッションを中心とした美術品を通してパリジェンヌの魅力を紹介する展示会です。
巨匠の作品は少ないですが、パリジェンヌの魅力は、そんなものではないと。
素材が美しければ、どんなメディアに登場しようと、その美しさは錆びつくことがありません。(笑)
形だけではなく、中身がなければ、その美しさは真実味を帯びません。
激動の時代を乗り越えたパリジェンヌもただ美しいだけではないことをこの展示会は説明しています。