パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

フェルメール展 at 上野の森美術館

2018年10月31日 | アート・文化
全作品35点中9点を公開(1点は2019/01/09より公開)
ネット上では、素晴らしいコメントを書いている方がたくさんいます。私がとやかく言う事もないと思うので、気になった点を書きます。
1)額縁が地味
絵に集中するのには、良いと思います。
2)モデルの女性のヘアスタイル
おでこちゃんですね。
被り物以外の女性は髪をアップにしてまとめ上げておでこまる出し。
この当時の一般的なヘアスタイルだったのでしょうか?
3)絵が小さい
単眼鏡持っていくと良いと思います。
混んでいるので、後ろから覗く方がゆったりと見れます。
4)パクリがある?
このスライドショーの最後の方にハブリエル・メツー作「手紙を読む女」があります。
まんまパクリです。が、この当時著作権なんて無かったから、別に構わないと言う事ですか。

その他、私が問題提起をしたい点。
それはこの「赤い帽子の女」についてです。
冒頭の画像で、黄色い枠線で囲った絵です。
この絵は、贋作だと言う評論家が多くいます。



参考に、同じような描き方をしている絵があります。それが「フルートを持つ女」
これも贋作だと言われています。


両方ともフェルメールが描いたとは思えないのです。自分的には。
で、この真偽がはっきりしない作品を「フェルメール作品」として宣伝するのは、いかがなものかと思います。

もう一つ、「聖プラクセディス」と言う作品があります。
これも贋作だとも言われています。
現在、国立西洋美術館に展示されていますが、こちらは「フェルメールに帰属」となっています。


何はともあれ、フェルメール作品をお楽しみください。




ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ at パナソニック汐留ミュージアム

2018年10月27日 | アート・文化
20世紀最大の宗教画家
ルオーの絵を見ると心洗われます。同じ絵を何度見てもそう感じます。
初期のフォービズムのような作風から後年の2cmはあろうかと言う厚塗り。
やはり実物を見ていただきたいと思います。あの絵のマチエール(質感)までもが鑑賞対象です。

カール・ラーション展 at 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

2018年10月24日 | アート・文化
スウェーデンの国民的人気画家だけあって、ここで簡単に書くわけにはいかないくらい、エピソードがあります。
あえて簡単に言うならば、「夫婦不随」で作品を作り上げていった、と言うことでしょうか。
共通項は「リッラ・ヒュットネース」と呼ばれる家。
妻カーリンと理想の家へ改装しました。


そのほのぼのとした暮らしぶりを描いた本がベストセラー。これは夫カールの仕事。


改装のほかにインテリア・服装をデザイン。これは夫人カーリンの仕事。
かれらの仕事全てがスウェーデンの生活様式に影響を与えました。
我々が憧れるスウェディッシュデザインの源泉がここにあるのかもしれません。

藝大コレクション2018 at 東京藝術大学

2018年10月17日 | アート・文化
東京藝術大学のコレクションは、他の美術館と違い、一味違うコレクション(有名な作家ではないけれど良品を含む)だと思っています。
何が一味違うのか?それは、制作技法が凝っている(ユニークな)作品だと思います。
さすが芸大。目の付け所が違います。

下図やスケッチと完成作品とを並べて展示そしているものがあります。
下図を見ると、作者が何を描きたかったのか、何となくわかる気がします。
そういう意味で、並列展示は興味深かったです。

その他、クラウドファンディング事業で修復費用を募集した、柴田是真作の「明治宮殿千種之間天井画下図」の修復が壁面いっぱいに展示されていて、迫力モノです。
「明治宮殿千種之間天井画下図」とは、旧皇居・明治宮殿の「千種之間」の天井を飾っていた綴錦の下絵のことです。
1945年5月25日の空襲によって千種之間は焼失してしまいました。下絵が東京藝術大学に保管されていて、それの補修費用をクラウドファンディングで募ったと言うことです。
柴田是真は、江戸末期から明治にかけての蒔絵・画家・デザイナーです。


その他に
1)芸術の保存・修復 ― 未来への遺産


2)「美術の授業ってなんだろう?」幼稚園から大学まで美術教育の流れを体感する展覧会


が同時開催しています。
こちらも興味深い展示です。