パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

白井晟一 入門(第2部) in 松濤美術館

2022年01月29日 | アート・文化
哲学の建築家、白井晟一。松濤美術館の設計者でもあります。

京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)図案科卒業後、ドイツへ留学しますが、専攻は哲学。
義兄の日本画家・近藤浩一路の自邸虚白庵の設計を契機に独学で建築家を目指します。
独特な和と洋の融合、自邸「虚白庵」の光と影の組み合わせの空間等、唯一無二の才能です。


第2部は、晩年の傑作、松濤美術館そのものの内覧会です。

展示部は、白井の自筆の書等少数。
松濤美術館に行ったことがある人なら誰でも感じると思います、他の美術館とは違う独特な空間。
それは静謐感を感じます。更に二階ではくつろぎも感じます。
地下二階には茶室があったのですね。知りませんした。日光が入らない茶室。これも独特の雰囲気があります。
今回は、あの1階の空中廊下(ブリッジ)を歩けます!



挿絵本にみる20世紀フランスとワイン in アーティゾン美術館

2022年01月26日 | アート・文化
ユトリロやデュフィらが挿絵を手がけた、ワインや蒸留酒をテーマとする20世紀の挿絵本3冊を展示していました。
アールデコと重なる時代でもあり、美しい本でした。
ルノワールの傑作「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」をデュフィがパクった絵が斬新でした。やっぱりデュフィになってしまうのかと。
これ(オリジナル)が

これ


藤田嗣治も描いていて、外人と違和感ない仕上がりです。ビックリしました。


では、挿絵をどうぞ。



M式「海の幸」ー森村泰昌 in アーティゾン美術館

2022年01月22日 | アート・文化
“森村式”、略して“M式”です。
森村泰昌は、有名な絵画を再現して撮影。その際、そこに登場する人物に変装してセルフポート化。独自の解釈を加えて再現する「自画像的作品」として発表しています。

アーティゾン美術館は、青木繁のコレクションとしても有名です。
青木繁と言えば、教科書でも有名な「海の幸」
これを様々なバリエーション(文化、政治、思想などの変遷)で表現しています。


私は、この人の作品は好みではありません。オッサンが女装して「アートだ!」って主張するのがねぇ。ナルシスト?
とはいえ、大きな美術館とコラボできるほど、世間では人気があるのでしょうね。

ザ・フィンランドデザイン展 in Bunkamuraザ・ミュージアム

2022年01月19日 | アート・文化
食器・ガラス工芸、マリメッコを始めとするテキスタイル、そしてムーミン。フィンランドあの独特のデザインはどこからやって来たのか?を垣間見れる良品な展示会です。
トーベ・ヤンソン油彩画が2点。ムーミン以外の作品が見れて興味深かったです。
マリメッコだけで1ブース設けています。あのウニッコ柄がないことは主催者側の良心でしょうか?
3Dものの展示の間に2D(絵画)が点在。メリハリがあって鑑賞しやすいです。


ロシアの隣国でありながら民主主義を貫き、2014年のOECDレビューにおいて「世界でもっとも競争力が高く、かつ市民が生活に満足している国のひとつである」と言われる国です。(ウィキペディアより)
1917年、ロシアから独立して建国したフィンランド。国民のアイデンティティを確立する手段として、モダンデザイン、特にバウハウスの影響が強かったらしいです。そこにフィンランドの自然が組み合わさって独特のデザインがうまれたと。
政治・経済が安定した60年代以降、アンフォルメルのトレンドがデザイン業界にも影響してマリメッコを始めとする独特のテキスタイルデザインが誕生します。