パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

感動した!

2013年08月25日 | 食・レシピ

昔、「ぼのぼの」というマンガを読んだとき、「大人になると言うことはどういうことか?」と、主人公のぼのぼのが誰かのお父さんに質問するシーンがありました。そのお父さんは、「つまらなくなることだよ。何に対してもつまらなくなることだよ。」と答えたのです。私はそれを未だに引きずっています。

Photo 年を取ると、やたらと疑問を解決したくなり、ググったりして、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」になってしまうことが良くあります。と学会みたいなことをやってしまうわけです。こうやって、つまらなくなって行くんでしょうね。
と言うわけで、年を取ると感動する機会になかなか会わないものですが、今回は久々に感動しました。
それは、プチモンドのフルーツサンドイッチ。当ブログでちょくちょく登場する食べ物です。これについてちょっとした事件があって、そのちょっとした事で感動してしまった、と言うお話。

Photo_2 孤独のグルメ第1話に登場して以来、激混みでなかなか入店できなかったのです。先月行ったのですが、妙なことになっていました。店内は満員、外では二人椅子に座って入店待ちの状態でした。ところが、ドアに「準備中」の看板が掛けてあったのです。変な状況だなと。相当忙しいのかと、その時はあきらめました。そして今日。朝一で行けば入れるかも、しかも今朝は雨降っているし、と決意して行ったところドンピシャリ。1ヶ月半ぶりにフルーツサンドイッチを食べることが出来ました。

ご主人と奥様に尋ねたところ、やはりTVの影響は凄まじく、土日の午後は激務だと。あの立て看板は仕方なしにやってしまったと。
ところが、こんな話も聞かせてくれました。「あるお客さんが大阪から食べに来てくれた」と。新幹線で来てそのままプチモンドへ直行。食べ終えたらすぐに直帰したと。で、後日そのお客さんが感謝の手紙を送って来てくれたのだと。

Photo_3 ご本人には申し訳ございませんが、特別に読ませて頂きました。もちろん、内容は言えませんが、とにかく感謝の意が便せん2ページに渡って綴られていました。プチモンドのご主人と奥様も大変嬉しいことでしょう。
私もこの店と出会えて良かった。TVにも出たし、大阪からも来てくれたと。素晴らしいお店だと言うことを世間に理解して頂けたので、他人事ながら喜びました。

まあ、こんな話は他人様にとっちゃどうでも良いことなんだろうけどね。リアルにその場にいるとね、感動しちゃうものなのよ。


また、マスゴミに騙された?

2013年08月19日 | 食・レシピ

1 リコッタチーズ パンケーキ at bills 表参道

遅い夏休み(と言っても1日だけ)を取って、朝9時から原宿のbillsへ。
ええ、やっと行きましたよ、超人気店へ。連休明けの月曜日は空いているはずだ!と思ったのに、入店するのに40分かかりました。お前いら、仕事はどうしてんだよ!っつか、よく見ると学生さんばかりでした。若い人は朝ぱっらから元気あるねェ。しかも女子ばかり。もう馴れてきましたよ、おっさん一人、女子カフェのど真ん中にいるの。ひたすら無視。ひたすらNexus7でゲームに没頭。気を紛らわす方法を見つけましたよ。
 

で、結論を申し上げましょう。食べなくても良いです。
 

2 それは、油で揚げている(油で炒めてある)からです。この独特の焦げ目はそれなのです。
味は卵焼きとパンケーキの中間という感じ。断面を見ると、リコッタチーズがそのまんま見えます。これは珍しい。普通、溶けきって見えないのだけど。それだけチーズが入っているのでしょう。おかげで、「酸味の強い揚げ卵焼き」となっています。甘くないです、むしろ酸っぱいです。
若い人にはオイリーな食事も問題ない、と言うか、最近の若者はサシスセソの味ではなくて、油を好むから、良いんでしょう、これで。中高年をターゲットにしたお店ではなさそうだし。
 

3 それにしてもですね、「ピロシキじゃないんだからさぁ、パンケーキを油で揚げるのって、その組み合わはどうよ?」と疑問に思いつつ食べました。周りのお客で「美味しい」と叫ぶ人はいませんでしたね。女性はその場の雰囲気に流されて言ってしまうものですが。良かった、自分は味覚オンチではないのね、と一安心。
 

これなら、飯田橋にある珈琲館のホットケーキの方がよっぽど美味しい。こちらの方がホットケーキ然としている。しかも380円。
また、錦糸町のトミィ、平井のワンモアのパンケーキがいかに偉大であるか、再認識させて頂きました。私のNo.1パンケーキはニューオータニのパンケーキです。不動の1位は揺らぎません。さすが、一流ホテル(笑)。
 

4 このパンケーキ1,400円、アイスコーヒー500円。アイスコーヒーはUCCの業務用を薄くした味。コーヒーが不味いと、料理の美味しさも半減します。
 

後ろの席に芸能人が来たそうですが、知らないのよ、オジサン、その人達。でも店内は静かだったなぁ。
 

まあ、話のネタに食べに行っても良いと思います。


やっと開眼したかな?

2013年08月03日 | アート・文化

1 美術館感巡りを趣味として初めてはや5年。ついに福島まで行ってしまいました。
伊藤若冲を見たいがために。結果として大満足でした。こういう画家が江戸時代にいたと言うことに驚きを感じます。

 

この展示会はジョー・プライスという、ロサンジェルス在住の個人コレクターが収集した江戸時代の絵画を東北震災応援のため公開したものです。
展示物は若冲以外の物が多いのですが、その収集感覚が日本人のものと違うなと。見た目が派手というのかな、絵に親しみのない人でも、パッと一見で驚くような、エンターテインメント性が高い絵っていうのかな、そういうのが多かったです。
 

2 見続けて感じました。日本人なら選択しないな、と。日本人だったら、削りに削った最小表現のシンプルなものを好むのではないかな?詫び寂び、仏教の考え方が基本の日本人と、ハリウッドのお国柄のヤンキーとの違いかな?
 

で、ヤンキー好みの日本画を見続けて、ふと思い立ちました。
日本人って、余白が好きなのではないかな?掛け軸に描かれている草とか鳥を見るのではなくて、描かれていない空間、余白。その余白の取り方(レイアウト)を楽しむのではないかな?文章で言うところの行間を読むってヤツ。
頭の中でネガとポジが逆転して余白のシルエットを鑑賞しているのではないかなと。
 

3 日本大好きの建築家、フランク・ロイド・ライトが日本製の壺を庭に置いて、「壺の形が素晴らしいのではない、壺の内側の空間が素晴らしいのだ。」と客人を諭していたようですが、その仏教的な考え方っていうのかな、見えない物を見る、聞こえない物を聞く、と言う日本人の考え方が余白を見て楽しむと言うことに繋がるのかな?
 

まあ、考え方は人それぞれなので、反対意見はごもっとも。しかし、私はこう考えたと。日本画の鑑賞方法を。やっと気がついたのかなと。外人に言われて。