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パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

もうひとつの19世紀 in 国立西洋美術館

2024年02月09日 | アート・文化
1月28日までは50年ぶりの大キュビスム展で賑わっていた当館ですが、小企画展示も見逃せません。
19世紀後半から20世紀初めは、印象派から始まりキュビスム、フォーブ等アートの大変革の時代でした。
我々としては、こう言うムーブメントに注目しますが、当時の主流はオーソドックスな描画こそが主流だったわけですね。
明治の西洋画の先達がコフラン等アカデミーの画家に師事したのは、当時としては普通だったと。
キュビスムを見た後では地味(失礼)に感じる絵ですが、史実は受け止めなくてはいけませんね(笑)
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マリー・ローランサン ―時代をうつす眼 in アーティゾン美術館

2024年02月02日 | アート・文化
「元祖いわさきちひろ」と思っているのは私だけ?
ブラック、ピカソと同じ洗濯船と言われるアトリエ兼宿舎に住み、キュビスムの影響を受けた、と本人は言っていますが、それはどこに表れている?

淡いパステル調の画風から優しい性格なのかな?と思っていたのですが、それは間違いだったと。
人間、逆のことをやりたがるものですな(笑)

ローランサンと同時代に活躍した画家たちの作品(しかも収蔵品)を混ぜて展示する意向はどうかなぁ?と疑問を持っていましたが、それも真逆でした。
彼女の画風を100%見せられるよりは、たまにアクセントが効いてメリハリのある展示となっていると思います。
大半の作品が撮影可能となっています。

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キース・ヘリング展 アートをストリートへ in 森アーツセンター

2024年01月26日 | アート・文化
へリング(1958-1990)が活動していた期間は10年ほどですが、当時SNSがなかったにもかかわらず、その主張のインパクトさは今も新鮮です。
社会に潜む暴力や不平等、HIVに対する偏見ですね。
エイズによる合併症のため31歳の人生でした。

1980年にニューヨークの地下鉄構内にて使用されていない広告掲示板に黒い紙を張り、その上にチョークで絵を描く「サブウェイ・ドローイング」活動をがメジャーデビュー。
太い輪郭線、単純でリズミカルな絵は分かりやすく、親近感を持ちます。

自らLGBTQとカミングアウトしたのが40年前。その頃の世相を考えると、よくもまぁ告白したもんだと。
そして、そのガッツさが絵に出ていると思われるものが少なからず出展しています。
それらは、子連れで鑑賞するものではありませんね。

最後のコーナーを除き撮影可能です。
日本とへリングの関わり合いが展示されています。


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村居正之の世界—歴史を刻む 悠久の青— in 郷さくら美術館

2024年01月19日 | アート・文化
村居正之の世界—歴史を刻む 悠久の青— in 郷さくら美術館
日本画家・村居正之は、現代日本画壇を代表する作家の一人です―とは知りませんでした。浅学ですみません。
日本藝術院会員、日展理事、大阪芸術大学美術学科教授等巨匠であらせられます。

当展示は、1992 年から現在まで続く「ギリシャ・シリーズ」の紹介です。
群青色に魅了され、独自の色を生成。とてつもない青です。圧倒されました。
夕方から夜のイメージを感じます。静謐で引き込まれそうな魅惑的な青です。
以前、水墨画の画家が「墨に七色あり」と言っていたことを思い出しました。青色もそれだと。かくもバリエーションに富んだ青色だなぁと。

作者によると「ギリシャ・シリーズ」はひとまず終了して、これからは日本の風景が描きたいそうです。しかも群青色の桜を。これは楽しみです。
この絵は現物を見ていいただきたいほど素晴らしい青です。
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「それでも」:ヒップホップ・ビジュアルアートの美的サバイバル in 高円宮記念ギャラリー

2024年01月12日 | アート・文化
カナダ大使館地下2階にあるギャラリーです。
日加関係に対する高円宮殿下のご功績を称える記念事業の一環として命名されました。
入館には、写真付身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード)の提示、荷物検査があります。

ヒップホップ誕生50周年を祝しての開催です。
カナダ各地から12人のアーティストが参加しています。
カナダって縁遠い感じがしますので、そこでのヒップホップ・アートとはどんなものなのか?
体制に反対!というミュージシャンらしい定番の思想。どこがカナダ独特なのか?その特徴は見受けられない汎用性のあるアート。無事平穏に鑑賞できました(笑)

本展覧会のタイトル “Still Tho” は、 「Still Though (それでも)」と言う意味です。
いくつもの障害を乗り越えて作品を創りコミュニティーを構築してきた、アーティストたちの粘り強い活動を話し言葉で表しています。
ヒップホップとは、そんなに障害があったのか、知らんかった・・・

それはそれとして、大使館玄関、ギャラリー前にはいくつもの像が展示しています。「この大使館のデザインを含め、カナダはアートを尊重する国なのかもしれない。」と思った次第です。



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