横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

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「AppleのマップアプリはGoogleマップに比べて3倍以上使われている」という記事について

2015年12月10日 20時54分36秒 | 地理情報関連
「iOSデバイス上では、AppleのマップアプリはGoogleマップに比べて3倍以上使われている」という記事が掲載されている。

 日本語抄訳がこちらで、元の記事はこちら(英語)。さらに、その記事の情報源はこちら(英語)。この情報源は「ニューヨーク発」とされていて、状況をかなり詳しく書いている。

 記事はU.S.のメディアなので、対象はそこ限定だろう。今年9月にサンフランシスコに出張した際の使い勝手を考えると、確かにAppleの純正マップアプリは当初に比べて遙かに良くなったと思う。それでもなお、「純正アプリ」が「サードパーティ」であるGoogleのアプリに比べて3倍しか利用されていないのは、Appleがどれだけマップアプリの品質問題の解消に手間取ったのかを物語っている。

 日本でのAppleのマップアプリも、Apple Watchでカーナビをさせた時の「トントンと叩いて道を知らせてくれる」という新次元の体験を除けば、まだまだ改善の余地を残している。おそらく、まだ多くの人がGoogleのマップアプリを使い続けているだろう。

 Appleのマップアプリは、最近ではPOIと食べログやYelpとの連動などもできるようになり、ようやく使ってみようかな、と思う水準にまでなってきてはいる。しかし、日本市街地特有の密集性に対応できていない粗い基図のままでは、残念ながら実用面でGoogleの後塵を拝している。鉄道路線や駅の出入り口でも情報量が足りないという点でも、首都圏を中心とする利用者には不便である。こうした面での改良を気長に待っているが、いつまで待たされるのだろうか(苦笑)。

 もう私が数年前から講演などで話していることであるが、マップや位置情報はITのなかでのインフラ、コモディティになっている。そして検索やSNSと一体化して、人々の生活や行動を豊かにするコアな要素として欠かせない。日本で販売されるスマホの6割以上がiPhoneという報道に接するにつけ、Appleは日本での大きな事業機会を活用して欲しい。

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